山とスキーとローゼンメイデン

登山、スキーについてのブログです。 また、ローゼンメイデンについての記事も書いています。

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ローゼンメイデン tale30

TALE30 / 乙女の休息

なぜこの真紅がシンクに…


■ 静かな桜田家

 「今日はずいぶんと家の中が静かなのね」

 「誰もいないからな」


そう答えたジュンも、これから図書館へ行って勉強するという。

 「けれど勉強なら、家でもできるのではなくて?」


 「予行演習も兼ねて…かな」

ジュンは言う。

 「来週から…学校…行くことにしたから」


桜田家には、真紅が一人残された。



■ 真紅の留守番

 「さて…一人の時間をどう過ごそうかしらね」


そう言ってみる真紅だったが、その実、やることはもう決まっている。
他に人がいようといまいと、この時間はくんくんを観るのだ。

しかも、今日は一人だから体裁を取り繕う必要がない。
真紅はお菓子を食べながら、ソファーに寝転びテレビを観る。

 「こんな姿は、姉妹たちにとても見せられないのだわ」


そしてくんくんが終わり、お茶の時間になる。
しかし、今日は紅茶を淹れてくれる下僕も他の姉妹もいない。

仕方なく自分で準備することにするが、真紅は紅茶のある場所も知らない。

しばらく台所を物色して、なんとか紅茶の缶を見つけたが、中には刻みのりが入っていた。おまけに、蓋を開けた勢いで床に中身をばら蒔いてしまうのだった。


片付け終わったとき、外では雨が降りだしていた。



■ 猫がいる!

真紅は洗濯物を取り込むため庭へ出ようとするが、外に何かがいることに気がついた。
目が光っている。

 「猫だわ!」


真紅は猫が大の苦手だ。
仕方が無いので裏の窓へ廻り、別のルートから庭へ出ることにする。

しかし、そこにさっきの猫がいた。
おかしいと思いつつ、真紅は、また違う窓へ向かう。

 「いるっ!!」


なんと、そこへも猫は先回りして、真紅を待ち構えていた。

 「猫に追われるいわれが、私にあるとでもいうの?」


真紅は、猫の執拗さと恐怖のために気が動転するのだった。


 「ただいまー」


そこへちょうど、ジュンが帰宅する。
真紅は玄関へ急ぎ、ジュンの足にしがみつく。



■ 友達

真紅は、ジュンに抱きかかえられながら庭に出る。

先ほどの猫はまだいたが、別に真紅を付け狙っている様子でもない。
体は大きいが、おとなしそうな猫だ。


ジュンに促されて、真紅は猫にビスケットを与えてみる。

 「なぜかしら、この子とははじめて会った気がしないわ」

ビスケットを食べている猫を見ながら、真紅は言う。
側に従っていたベリーベルが、何かを伝えようとしきりに光る。


その時になって初めて、真紅はあることに思い当たる。

今は自分の一部になっている雛苺が、この猫と友達だったのだ。
猫は、真紅の中に雛苺がいることを感じて、古い友達に会いたがっていたのだ。




次回は2号(12/9発売)掲載予定


【 今回の概要 】
みんなが出かけて真紅は一人、桜田家で留守番することになった。思う存分くんくんとお菓子を堪能する真紅だったが、洗濯物をとりこむため庭に出ようとしたところ、猫に阻まれてしまう。その猫は、真紅の中の雛苺に会いに来たらしい。



【 今回の考察 】

今回は真紅とジュンのみ登場、日常のヒトコマを描いた回。
こういう回は、力を抜いて読めるので好きです!


▼ 今回の猫

今回登場したのは、雛苺がポストに手紙を出しに行く時に知り合った猫。
そのときはビスケットをあげて、背中に乗せてもらった。

原作では《EXTRA PHASE》、アニメでは《トロイメント5話》

EXTRA PHASEの猫と雛苺
EXTRA PHASEの猫と雛苺


▼ (作中の)「来週」について

今回、ジュンが「来週」から学校に行くというセリフがあった。
前回のTALE29では、めぐが「来週」退院と言っていた。

「来週」が一つの鍵になりそうだ。




【 その他 】

「たんてい犬くんくん」
くんくん

ドールたちが楽しみにしている劇中劇。
実は、人形劇版とアニメ版が存在していた!

  第1期シリーズ (人形劇)
  第2期シリーズ (アニメ)
  第3期シリーズ (アニメ

  第4期シリーズ (人形劇)

第1期はファンの間では「幻」と呼ばれているらしい(今回の真紅のセリフより)。
1期は、ややマニアックな傾向があるらしい。

第2期からは低年齢層向けの番組となった。
雛苺と翠星石が好きなのは、2期と3期のアニメ版。




<TALE 30>
掲載: 週刊ヤングジャンプ 2010年50号 / 11月11日(木)発売
ページ数: 25ページ
登場人物: ジュン、真紅



[ 関連ページ ]
前回 ローゼンメイデン TALE 29
ローゼンメイデン原作の全話レビュー


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ローゼンメイデン tale27

TALE27 / 諦めない

必ず何か方法があるはずだ


思えばオディールが訪問してきた辺りから、桜田家やドールたちの平穏な日常は失われ始めた。
雛苺がいなくなり、真紅や翠星石も囚われの身となる。雪華綺晶から逃れ態勢を立て直すために、まかない世界へ行き、もう一人のジュンに助けを求める。そして、蒼星石を取り戻し、水銀燈や金糸雀とも協力し雪華綺晶を退けることに成功する。

ようやく取り戻した平穏な日常は、束の間のことかもしれないが、ドールたちにとっては貴重な時間だ。


■ くんくん

真紅にとって、テレビで人形劇 『たんてい犬・くんくん』 を観ている時が至福の時間のようだ。とても夢中になって観る。
また、KT(くんくん・タイム)と業務連絡のように略されるくらい、定着した行為となっているらしい。

そしてこのKT中は、桜田家では人間もドールも、物音を立てないようにみんなが神経を使う。
針の一本でも落とそうものなら、あとで真紅にガミガミ言われてしまうことになるから。


 「ただいまー、みんな」

桜田のりは、くんくんの番組が終わると同時に帰ってきた。まるで見計らったようなタイミングで……。
のりは一枚のチラシを持っている。

懸賞のチラシだ。
くんくんの関連商品についている応募券を集めて送ると、抽選で「巨大くんくんぐるみ」が当たる、というものだ。

真紅たちは早速、家にあるベロマーク(応募券)を集め始めるのだった。



■ 決意

あっという間に、ベロマークが90枚集まる。
応募は1口50枚で可能だが、2口で応募するから100枚が必要、と真紅は言う。


 「もう一人いるでしょう?」

真紅は説明する。

 「私と同じくらい、くんくんを愛してやまない子が」


雛苺のことだ。
自分とこの場にいない雛苺とのために、懸賞品を2つ当てるという。

それを聞いて、ジュンは改めて雛苺を取り戻す決意を固めるのだった。



その日の夕方、柏葉巴が桜田家にやってくる。
ドアのチャイムが鳴り、ジュンが扉を開けると巴が立っていた。


 「お帰りなさい……かな」

と、来訪者である巴が言う。
ジュンやドールたちが、別の世界へ行っていたことを知っているようだ。

そして、雛苺のことも……。


 「のりさんに聞いたの」

巴は言う。

 「アリスゲームのさなかで…第七ドールに体を奪われたんだって」


 「…ごめん僕…」


 「ううん…桜田くんはがんばってくれたんでしょう…?」

何も出来なかったと詫びるジュンに、巴は答える。

 「それで充分だから…」


それでもジュンは自分を責める。自分のことしか考えていなかったせいで、雛苺が辛い目にあったと……。
ずっと責任を感じていながら、一人で背負い込んでいたのだろう。


 「学校には行かない」

とジュンは決意を示す。

 「雛苺を取り戻すんだ」


 「取り戻すって…そんな…どうやって…」


 「必ず何か方法があるはずだ」

僕は諦めないよ、とジュンは言う。


 「…違うと思うな」

自分でもよくはわからないけど、なにか違う気がする、と巴は言う。
雛苺を取り戻そうという決意のことを言っているのではない。巴は、中学生のジュンが学校へ行かずに、今度は(逆に)自分を犠牲にして何かをしようとしていることに、あるいは、やらなければいけないことに目をつぶり、他へ目を向けていることに違和感を感じたのだ。


 「それに…」

と、巴は言う。

 「少なくとも私は、教室でまた桜田くんと会いたい…けど」



■ 金のベロマーク

2人の会話を聞いていた翠星石も、痺れを切らして口を差し挟んでくる。
ジュンの言い分はアリスゲームを言い訳にして、外へ出て行くことを保留しているように聞こえる、と翠星石は言う。

 「チビ苺だって、そんなの望んでないですからっ」


外へ飛び出せ!とも言いたい反面、ジュンにこの家に居て欲しいという気持ちもある翠星石は、しかし結局、言葉をうまくまとめることが出来なかった。


そんな翠星石をみて、のりは夕食が出来たことをみんなに告げる。


 「じゃあ残りのベロマークをしまっておかないとね」

 「うー惜しいですよ、あと10点なのに」


 「ベロマーク?」

巴が反応する。
そして、鞄の中からベロマークを取り出す。

それは今までのベロマークと違って、黄金に輝いている。
真紅たちも見たことのない、幻といわれる金のベロマークだった。
これ1枚で、通常のベロマーク10枚分に相当する。

巴も、雛苺のために集めていたのだという。
これで100ポイント、2口分の応募券が揃った。


大喜びする真紅と翠星石。
しかし、巴の次の一言が2人を凍りつかせる。


 「うっかりしてたら、応募の〆切に間に合わなくて…」


懸賞の応募締切日は、とっくに過ぎていたのだ。
こればかりは諦めるしかない。




次回は41号(9/9発売)掲載予定


【 今回の概要 】
平和な日常を謳歌しているように見えるドールズとジュン。そんな中、ひそかに責任を感じていたジュンは、改めて雛苺を助け出す決意を固める。だが、良い方法も思い浮かばず、気持ちばかりが焦るのであった。



【 今回の考察 】
逃げるために何かを言い訳にするとか、ちょっと耳が痛くなるようなテーマも含んだ話でした。
そして、夜中に反芻していたことからも、ジュン自身、自分で薄々気付いていたことを、巴と翠星石にビシっと指摘されたのかもしれません。



【 その他 】
真紅の筆跡
真紅の筆跡
初披露!?真紅の筆跡、丁寧できれい。


『巨大くんくんぐるみ プレゼント』のチラシ(自作)
『巨大くんくんぐるみ プレゼント』のチラシ




<TALE 27>
掲載: 週刊ヤングジャンプ 2010年38号 / 8月19日(木)発売
ページ数: 26ページ
登場人物: ジュン、柏葉巴、真紅、翠星石、蒼星石、桜田のり



[ 関連ページ ]
前回 ローゼンメイデン TALE 26
ローゼンメイデン原作の全話レビュー


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