山とスキーとローゼンメイデン

登山、スキーについてのブログです。 また、ローゼンメイデンについての記事も書いています。

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TALE20 / 眠り姫と王子様
見つけた……本物の真紅のボディだ…!


■ 世界の歪みの象徴、世界を戻す鍵

雪華綺晶の隠していた、大きなグランドファザー時計が出現した。
舞台の大道具としてジュンの手で作り出したものが、巨大化した姿だ。

金糸雀はこれが鍵だという。

 「元の世界を元に戻すための鍵…!」


真紅は語る。


 「 鳴らない筈の時計が
   鳴り響いたあの時

   瞬間は世界から切り取られ
   別々の時を刻み出す

   二つの瞬間が重なりあう
   そのたまゆら

   私はあれを待っていた―― 」



二つの世界が重なったとき、nのフィールドへの扉は開かれた。
そして雪華綺晶もまた、その機会を逃すことなく、まかない世界へやってきた。


 「あんな時計、ただの大道具 ―レプリカ― だったのに…」

しかし、なぜかこの時計に世界の歪みが蓄積され、集約されていったのだ。
偶然にせよ必然にせよ。

いずれにしても、その一身に歪みを集積させて、謂わば世界の歪みの象徴となっている時計を動かすことができれば、重なり合っていた瞬間はまた動き出し、世界を元に戻せるはずだ。


 「よし!それじゃあ、みんな…」

と金糸雀。


 「おおっ!かしら先生がまた」

まかなかったジュンは、すっかり金糸雀を信頼しているようだ。
時計を動かす方法を思いついたものだと期待する。

 「あとは任せたかしらーーッ!」

と、しかし、傘を広げて飛んで行ってしまう金糸雀。
まいたジュンに、大時計のことや雪華綺晶が今は動けない状態であることなどを伝えに行くのだという。


金糸雀は、行動力と判断力を兼ね備えている。
おまけに釘を刺すことも忘れない。

 「水銀燈もしっかりやるのよー、じゃなきゃ2個目の秘密をバラすのかしらー」



■ 白い森とラプラスの魔

一方、まいたジュンも第42951世界に来ていた。
ひとり、水晶の城へ向かう。

まいたジュンの目的はただ一つ……。

水晶の城へは、葉もつけず枯れてしまっているかのような白い木が立ち並ぶ森と、トゲのある草が生い茂る道が続く。
雪華綺晶の作り上げた幻なのかもしれないし、実在している草木なのかもしれない。

 「雛苺の世界とは全然違うんだな…」


そこへ、ふいにラプラスの魔が姿を現す。

 「退屈しのぎにおとぎ話でもお聞かせ致しますよ」

とラプラスの魔。
しかしジュンは、このウサギを信用していない。

 「お前なんか誰の味方かわかりゃしないじゃないか」

ジュンは相手にせず、構わず前進しようとする。


 「ゲームとは審判者がつきものでその勝敗に口出しは出来ません」

ラプラスの魔は弁解する。

 「この私めもそんな類の者なのですよ?」


 「とにかく今はお前と遊んでるヒマはないの、雪華綺晶の目が逸れているうちに探さないと…」


ジュンは何かを探している、とても大切なものを。



■ 崖の下の、真紅の本物のボディ

ジュン(と勝手についてくるラプラスの魔)の行く手を、大地に走った亀裂が阻む。橋は見当たらないし、飛び越えることは出来なさそうだ。

 「こ…これ……、完全に行きどまり…」

ジュンは亀裂をのぞきこむ。深くて底も見えない。
ふと、底の方で何かが光っていることに気が付く。

 「深すぎて見えないや」


ひょいと、ラプラスの魔がジュンの目の前に鏡を突き出す。

 「では、こちらを覗かれてみては?」


そこに映ったものは、真紅の本物のボディだった。
これこそ、ジュンが探していたものだ。nのフィールドに入り込んだのも、まかない世界のジュンに助けを求めたのも、全てはこれを見つけるため。

しかし、この深い亀裂の底にある真紅のボディをどのように回収すればいいのか、ジュンにはわからない。


 「ねえ坊ちゃん、ご存知で?」

ラプラスの魔がヒントを出す。

 「いら草で服を編んだり長い三つ編みを垂らしたり…何かを得るには犠牲も付き物というお話」


地面に生えているトゲのあるいら草、これを三つ編みにして縄を結い、その縄を使って懸垂下降しろ、ということらしい。
要するに、真紅の本物のボディを得るために、リスクが伴なう行為をしてみせろというのだ。


 「しゃっぽを脱ぎますか」

と、発破をかけるラプラスの魔。
今のジュンは、これくらいのことではあきらめない。

 「やってみる 僕ならできる!」



■ 大時計を動かす方法?

場面は変わって、場面は水晶の城の中。

 「この大時計を動かすには、どうすればいいのかしら」

真紅やまかないジュンたちは、大時計を動かす方法を模索している。


蒼星石は時計を触ってみる。

 「木で出来ている…」


 「そうだよ…元々は僕が作ったんだ」

まかないジュンは言う。

 「だいたい動き出すなんてありっこないはずだったんだ」


蒼星石はジュンに言う。

 「マスター、僕…出来るよ、あの時計を動かせる」


驚くジュン。


 「それがマスターの望みなら…」

何だってするという蒼星石。


 「…けど、ごめんよ、僕一人の力では足りないんだ、翠星石の如雨露がなければ…」

双子の力が揃えば、時計が動かせるという蒼星石。

 「庭師の双子、二人の力が揃わなければ…」



……と、ますますプレッシャーがかけられる水銀燈であった。



次回は7号(1/14発売)掲載予定


【 今回の概要 】
まいたジュンが第42951世界の森でラプラスの魔に出会う。そして、深い亀裂の中に真紅の本物のボディを見つける。一方、まかなかったジュンたちは、世界を元に戻す鍵となる時計を動かす方法を模索する。そして、蒼星石が、翠星石と一緒なら動かす術があると言った。



【 今回の考察 】
なぜ、ジュンの作り上げた時計に、世界の歪みが集積していったのだろう。
ローゼンメイデンというイレギュラーな存在をまかない世界に引き込み、世界に歪みを生じさせる原因を作り上げたのがジュンだ(本人は望まなかったにせよ)。だから同時に、代償行為(均衡を保つための行為)として、歪みが生み出す反発力を逃す装置・手段としての時計を、無意識のうちに作り上げたのかもしれない。
どちらにしても、ジュンの作るものには要注意。

ジュンが真紅のボディを取り戻すために試練を課されるところは、PHASE18の無意識の海の浅瀬を彷彿とさせられる。それなりに痛い思いをしないと何かを得ることが出来ない、という作者PEACH-PITの考え方は好き。

時計を動かす方法はわからない。でもいくつかヒントがあるように思える。
蒼星石は木で出来ていると気が付いてから、時計を動かせると確信した。双子の庭師は育てたり枯らしたりと、樹木を扱うことに長けている。時計が木で出来ていることが重要なのかもしれない。
また、ジュンが作ったのだから、ただの時計であるはずがない。4ページ目で大道具に「レプリカ」というルビをふっているし、薇を巻くという言葉を何度も使っている。これは読者に、レプリカの真紅を思い出させるための誘導かも。
もともと動力がないという点では、レプリカ時計もレプリカ真紅も同じだ。

庭師二人の力が必要ということで、蒼星石が翠星石にローザミスティカを返すという可能性がほぼ消えたと言っていい。やはり、水銀燈が体内にある蒼星石のローザミスティカを返すことになるのかな。

顔のあるなしの違いはあるが、本物真紅の眠る姿は胸の前で両手を組み、9月に出た画集の表紙と同じ格好をしている。

ちなみに、今回の「眠り姫と王子様」というサブタイトルはジュンと本物の体の真紅のようだが、眠り姫=翠星石、王子様=蒼星石のように受け取れなくもない。。。(なーんてね)


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その他、おとぎ話の引用の出典

「おとぎ話では追いかけられる方ですのに」 ・・・ 『不思議の国のアリス』
「いら草で服を編む」 ・・・ 『野の白鳥』(アンデルセン童話)





<TALE 20>
掲載:週刊ヤングジャンプ 2010年2・3合併号 / 12月10日(木)発売
ページ数:25ページ
登場人物:まかなかったジュン、まいたジュン、真紅、水銀燈、金糸雀、蒼星石、ラプラスの魔

ヤングジャンプ 2010年 1/8号 [雑誌]



[ 関連ページ ]
前回 TALE 19
ローゼンメイデン原作の全話レビュー
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