『岳人』 2011年12月号
第2特集は「パウダーを楽しむ山スキー」。パウダーならニセコじゃん、とは言わず、この特集では敢えて本州の、それも神楽、根子岳、戸隠などアプローチの良い目のメジャーなルートを紹介。この特集が目当てなら、特に目新しいことも載っていないので、今回の号は買う必要はないと思われる。しかし、岳人でこの特集が組まれると、いよいよシーズンに入るということを実感させられる。
MOUNTAINEERING SEMINARのシリーズ『続・山の法律学』、12回目の今回は「リスクとは何か」というテーマです。「安全」とは、社会的・法律的・あるいは経験的に危険性が少ないと判断される時に用いられる概念にすぎず、事故が起こらないことと同義ではない、と記事を書いている溝手氏は言う。
溝手氏はリスクの周知とリスク管理に言及し、原発問題も例として取り上げている。あくまで一つの解釈ではあるが、山に関係なく読み物として楽しめる記事だと思う。
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『岳人』 2011年12月号
定価 800円 (762円+税)
発行 2011年11月15日 発売
出版社 東京新聞
今月号の満足度: ★★★☆☆
(初冬は装備選びも迷う季節、そんな方はぜひこの号の第一特集を読んでみてください)
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『山と渓谷』 2011年12月号
特集は「冬山を始めるための3つの選択」。岳人も似たような特集を組んでいるが、この季節なら当然だ。記事にも書いてあるが、やはり未経験の人が雪山へ登るには、山岳会に入るのが一番手っ取り早いし、ステップアップも確実にできるし、お金もかからないと思います。
岳人の記事はある程度の雪山経験者向けで、この山渓の記事は無雪期オンリーだった人向けです。
山道具を紹介する「ギアトレック」では、インサレーションをとりあげている。ダウンや化繊などの中綿入りで、小さく収納できる防寒着。ミドルレイヤーとしても、また晴れている時の休憩時などにはアウターにもなる。年々フリースの影が薄くなって、ちょっとさみしい今日この頃・・・。
今回、yamakei onlineでアンケートを実施した「あなたはどの登山用具ブランドがお好き?」の集計結果も載せている。2691件の回答があったとか(自分もプレゼント欲しさに応募しました・・・)。年代別・性別ごとに雨具やザックや靴の嗜好傾向を調査したもので、正直、大体予想はできる結果でした。。興味がある方は読んでみてください。
12月号は恒例のカレンダーがついているので、定価は100円増しの1,100円。
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『山と渓谷』 2011年12月号
定価 1,100円 (1,048円+税)
発行 2011年11月15日 発売
出版社 山と渓谷社
今月号の満足度: ★★★☆☆
(次号は1月号恒例ふろく「山の便利帳」がつくので、売り切れ注意です)
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数年前までは山の防寒着の定番はフリースだった。もちろん今でも、通気性があることを活かし行動中の防寒着としては、まだまだ現役。でも、やっぱり重量もあり、どんなに圧縮しようとしても限界がある。
そこへいくと、多少用途が異なるが、軽くて嵩張らないダウンは魅力的な防寒着だ。
各メーカーも当然、様々なクラスをラインナップしている。いろいろありすぎて迷う。
まず用途を考えてダウン量などでクラスを決めれば、どのメーカーもそんなに違いはない気がする。あとは値段やデザイン、好き嫌いで買えばいいと思います。
自分の場合は、冬山のテント内、ビレイ時、小休憩時などでの着用を想定。300g前後のダウンが妥当だと判断し、この辺のクラスのものを探しました。
ノースフェイスのアコンカグア、マウンテンハードウェアのニトラス、パタゴニアのダウンセーター、モンベル製品なども検討しましたが、ちょうどセールで売っていたマーモットのトランスライトダウンに決めました。値段とメーカーで決めたという……。
この辺のダウンは軽さと暖かさの均衡がとれていて、冬に山へ入る人などに需要が多そうなので、今更ながら商品の感想など書いて見ます。
TRANS LITE DOWN JACKET (トランスライト ダウンジャケット)
― マーモット ―
高品質ダウンと軽さが売りのジャケット。マーモットは古くから高品質ダウン製品を作っていて、信頼・実績とも抜群(ただし、当製品はマーモットが企画、デサントがライセンス生産)。
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*30d×25d(デニール)ブライト中空リップで軽量
*825フィルのホワイトグースダウンで軽量保温
*ハンガリー産のホワイトマザーグースダウン
*スタイリッシュでアクティブシルエット
*防風性に加え耐久撥水機能
*370g/メンズと軽快な着心地
品 番:MJD-8141
品 質:表地ナイロン 100%
裏地ナイロン
中綿ダウン 95%
フェザー 5%
メーカー希望小売価格:¥25,200(本体価格:¥24,000)
マーモット
http://www.descente.co.jp/marmot/index.html
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■ ダウン品質
FP825というダウン品質はかなり高品質だ。ダウンの品質を示す単位FP(フィルパワー)は、数値が高いほど良いもので、一般的にFP600を超えれば品質が良いとされている。保温力などに違いが出てくる。

左の腕にはコインポケットと825Fillという刺繍。これがダサカッコイイ
■ 着心地
ミドルダウンとしての使用が多くなると思うが、実際にアウターの下に着てみると、かなりモコモコな感じがする。でも、動きを妨げるほどのものではないので、慣れればどうということはなさそう。
テント場などではアウターとしても十分使える。撥水加工が施されているので、多少の雪や雨でも問題なく着られる。

手洗いOK
また、ドローコードはポケット内にあり、岩などにひっかける心配がない。

ポケット内のドローコード
■ 収納
ポータブル用の付属スタッフバッグはついていない。コンパクトにしたいのであれば、ポケットを裏返して収納してしまうことが出来る。
でも、ダウンはスタッフバッグ等に収納せず広げた状態で、ザックの隙間を埋めていくようにパッキングしていくのが良いと思う。

ポケットにぐいぐい押し込めれば、DVDのケースぐらいの大きさになりどこへでも携行できる
■ 総括
悪くない。バーゲンで安かったしね。
でも、ちょっとモコモコすぎるかも。あとブロンズという色はちょっと失敗、なんかうんこみたい。
夏山の防寒着としても使えないこともないよ。
街でも着られる。
と、こんな感じです!!

★ TRANS LITE DOWN JACKET (トランスライトダウンジャケット)★
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