山とスキーとローゼンメイデン

登山、スキーについてのブログです。 また、ローゼンメイデンについての記事も書いています。

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TALE17 / 過去・現在・未来
誰の手にも無限に世界は選び取れるのだわ

 「中学生の……僕…?」

まかなかった世界のジュンとまいた世界のジュン、第0世界でついに“二人”は対面する。
まいた世界の中学生のジュンは大学生になった自分を品定めする。やはり未来の自分が気になるらしい。

金糸雀は自分の登場を劇的にみせるために演出を試みるが……
うまくはいかず、ちょっとご機嫌斜めになってしまうのだった。


 「そうだ真紅…!真紅たちは…舞台は!?」

真紅たちのことを思い出すまかなかった世界のジュン。
しかし、中学生のジュンは落ち着いている。
今ここであせって気にかけたところで、どうすることもできない……。

今いるのは第0世界、暗闇に文字化した思念だけが浮かぶ世界。
ふと気が付くと、そこに自分を傷つけてきた言葉が文字となって並んでいる。
それを見て心を閉ざしてしまったのか、まかなかった世界のジュンの作り上げている第0世界は、その文字すら消滅し真っ暗になってしまう。


やがて暗闇にぼんやりとした光が浮かび上がり、近づいてくる。
そこには、劇団の舞台が映し出されている。斉藤さんがお芝居をしているのが確認できた。

しかし何かが違う、とまかなかった世界のジュンは違和感を覚える。
斉藤さんの衣装が自分のデザインしたものではなかったのだ。
そして、戦っていたはずのローゼンメイデンたちの姿はなく、戦いで壊れたはずの舞台セットにもひび1つ入っていない。


 「…『まかなかった世界』 はもうひとつ新たに選択をした」

と、まいたジュンは言う。

 「『まかなかったジュンがいない世界』 を選んだんだ」


まかなかったジュンは、もうまかなかった世界に自分の居場所がないのだ。
おそらく、まかなかった世界には存在しないはずのローゼンメイデンたちと関わり合って、契約まで結んでしまったから、ジュンはまかない世界では整合性のない異分子とみなされ、存在してはならない者と認識されてしまったのだろう。


 「まあ、あせるなよ 時間ならある ちょっと話そうぜ」

まいた世界の中学生のジュンはあくまで冷静だ。

 「今はお前が、お前としてはっきりさせなきゃ、冗談抜きでここから出られなくなる」


中学生のジュンは大学生のジュンのことを、未来の自分のことについて知りたがる。
大学生のジュンは生活は退屈で、これといった夢もないと答える。

それを聞いてがっかりする中学生のジュン。
中学生のジュンは、未来に少なからず希望を持っていたのだ…。

がっかりした過去の自分をみて、昔を思い出す大学生のジュン。
中学生の頃の自分は、未来の自分になにかを期待していた、心のどこかでは可能性を信じていたのだ。

 「違う…っ違うんだ」

中学生の自分を失望させたくないし、なにより現在の自分が何かに捉われていたことに思い当たる大学生のジュン。

 「変わりつつあるんだ 中学の僕からメールがきて変わってきてる お前のおかげなんだよ」

まかなかった世界の大学生のジュンは、勝手に限界があると思い込み世界をつまらないものにしていたのは、自分自身だったのではないかと考える。

 「本当はここまでしか行けないなんて境界線は 本当はどこにも――」


そう気がついたとき、ジュンたちを包み込んでいた暗闇が破られる。


 「やっと気づいたのね」

幻の中に浮かんだ真紅は言う。

 「気づこうとさえすれば、誰の手にも無限に世界は選び取れるのだわ」


第0世界は砕け散る。
まかなかった世界のジュンは、自分が作り上げてきた闇のような壁を自ら打ち砕いたのだ。


 「――ありがとう 僕、もう行けそうだ。さよならだ、中学生の頃の僕」

未来でまた会おうなと、二人のジュンは誓い合い、こぶしを合わせるのだった。


 「ここから 巻き返す!」




次回は45号(10/8発売)掲載予定


【 今回の概要 】
まかなかった世界のジュンは過去の自分と対峙し、過去・現在・未来を見つめなおすことで、1つの壁を乗り越えたようだ。次回からの新展開を予感させる回。
まかなかった世界で戦っていた真紅や水銀燈や翠星石、雪華綺晶たちはどこへ行ったのか今回は不明。
次回からの展開に期待!



【 今回の考察 】
今回の話は、Phase 18 と Phase 20 を受けての話のように思われる。

Phase 20 で蒼星石の元マスターである結菱一葉が半身に縛られていることを自覚するが、その世界を自分では打ち砕くことが出来なかった。そして結果として、蒼星石が自分を犠牲にして一葉を縛り付ける世界を砕く。一葉は、自分の半身を取り戻す代償として蒼星石を失う……。そして、まかない世界のジュンは現在、蒼星石のマスターである。
そのPhase 20は、Phase 18 のまいた中学生のジュンが「無意識の海の浅瀬」を真紅のために自力で乗り越え、結果、真紅の奪われた腕を取り戻すことに成功するのとちょうど対比した話だ。

今回の TALE 17 では、大学生のジュンが真紅の声を思い出し、自分で壁を打ち砕く。彼は何を得ることになるのだろう……。


<TALE 17>
掲載:週刊ヤングジャンプ 2009年42号 / 9月16日(水)発売
ページ数:26ページ
登場人物:まかなかった世界のジュン、まいた世界のジュン、金糸雀

ヤングジャンプ 2009年 10/1号 [雑誌]


[ 関連ページ ]
前回 TALE 16
ローゼンメイデン原作の全話レビュー
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