
パックタオル ウルトラライト
■ MSRのパックタオル・シリーズ
軽量コンパクトにして、速乾・吸水機能に優れたマイクロファイバーのタオル。
高機能なタオルはいろいろあるが、さらに軽量でコンパクトとなると、今のところ、MSRのバックタオル・シリーズが唯一の選択肢のようだ。
【軽量コンパクト・速乾性・吸水力】
MSRのパックタオル・シリーズは、いずれも軽量で・速乾性と吸水力を謳ったタオル。もちろん吸水力には限界があるが、水を絞るだけで吸水力がかなり回復する。
嵩張る綿のタオルを持って山へ行っている人はもちろん、これからの季節、街でも使えそうです。
【種類】
4種類あって、どれを買うか迷ってしまうかも。
店頭で実際に肌触りを確認したり、ショップの人にいろいろ訊いて買うのが良いと思います。
また、同じMサイズでも種類によってサイズが違うので、これも購入時に確認を。
ここでは簡単に、それぞれの特徴を紹介してみます。
パックタオル・ナノ
・長所: 一番軽くコンパクトになる、速乾性が高い、しぼると吸水力回復・短所: 吸水力に劣る(自重の2倍)、肌触りが悪い(メガネ拭きの様)
パックタオル・ウルトラライト
・長所: ナノに次いで軽い、吸水力もそこそこ(自重の4倍)、しぼると吸水力回復・短所: 肌触りが悪い(フェルトや紙の様)、4種類の中で単価が一番高い
パックタオル・パーソナル
・長所: 肌触りが一番良いとされている、吸水力もそこそこ(自重の4倍)、抗菌処理されている・短所: 4種類の中で一番重くい、速乾性に劣る
パックタオル・オリジナル
・長所: とにかく吸水力が抜群(自重の10倍)、単価が安い・短所: 分厚い、肌触りが悪い(フェルトの様)
(表1)パックタオルシリーズ、それぞれの大きさと重さ
種別 | サイズ | (㎝x㎝) | 重さ(g) | 1㎠辺りの重さ(g) | 価格(円) | 1㎠辺りの単価(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
ナノ | M | 46x58 | 21 | 0.008 | 1,150 | 0.431 |
S | 41x43 | 14 | 0.008 | 893 | 0.507 | |
ウルトラライト | XL | 69x127 | 89 | 0.010 | 3,780 | 0.431 |
L | 51x92 | 51 | 0.011 | 2,730 | 0.582 | |
M | 30x76 | 22 | 0.010 | 1,995 | 0.875 | |
S | 23x51 | 15 | 0.013 | 1,680 | 1.432 | |
パーソナル | XL | 64x137 | 240 | 0.027 | 3,045 | 0.347 |
L | 42x92 | 115 | 0.030 | 2,310 | 0.598 | |
M | 31x57 | 50 | 0.028 | 1,470 | 0.832 | |
S | 25x35 | 28 | 0.032 | 1,050 | 1.200 | |
オリジナル | XL | 69x127 | 116 | 0.013 | 2,940 | 0.336 |
L | 51x92 | 64 | 0.014 | 1,995 | 0.425 | |
M | 30x76 | 33 | 0.014 | 1,365 | 0.599 | |
S | 23x51 | 17 | 0.014 | 892 | 0.760 |
【使い方】
山行時の利用に絞っても、汗を拭いたりスキーの滑走面や道具を拭いたり、いろいろな局面で使える。もちろん、一枚で全てをやるわけにはいかず、使い分けのために数枚あったほうがいいと思う。でも、値段は安くない。
そこでお薦めなのが、大きなものを買って必要な大きさに切り分けて使うという方法。
上の表を見るとわかるが、最小のSと最大のXLでは1㎠辺りの単価が2~4倍も違ってくる。
「パーソナル」以外は、ハサミで切ればそれでおしまい。端っこの処理は必要ない。
メーカーホームページ
http://www.e-mot.co.jp/msr/packtowl.html
■ パックタオル・ウルトラライト PACKTOWL / ULTRALITE

今回は、パックタオル・ウルトラライト(Mサイズ)を購入たので、レビューを書いてみます。
【大きさ】
Mサイズは、30×76cmで重さは22g。丸めたり畳むと服のポケットに入るくらいコンパクトになる。
ウルトラライトの売りは、この軽量コンパクト性にある。

たたんだ状態、シルバコンパスぐらいの大きさになった
【肌触り】
評判通り良くない。機能重視なので購入したが、普段街やスポーツのあとに使う程度だったらパーソナル、もしくは他のメーカーのものを買ったほうがいいかも。
【吸水力】
どれくらいの吸水力があるのか試してみました。タオルの重さの4倍の吸水力があるということなので、90g(22g*4)の水を吸ってくれることを期待できる。
コップに水を入れて吸わせてみる。

結果:
・乾いた状態では、自重4倍以上の120cc強の水を吸った。
・すぐに固く絞り、続けて吸わせてみると100cc近く吸った。
【回復力と速乾性】
絞ってからの回復力と完全に乾ききるまでの時間。吸水力の実験で、絞った状態からでもメーカーが言っている4倍以上の水を吸ったので、回復力は高いと言っていいと思う。というより、大満足の結果だ。
実際にどれくらい絞れているのかを測った結果は以下のとおり。
・乾いた状態では22g、絞っただけの状態では60gほどある(下の画像参照)。
つまり、40g程度の水は絞れずに生地に残っているということだ。
ちなみに、このあと2、3時間部屋にかけておいてたら、完全に乾いた。
天気のいい風があるときに外で広げて歩けば、もっと早く乾くはず。

【付属品】
片面がメッシュになったスタッフバッグがついている。また、タオル本体にボタン式の環がついていて、ザックのループなどに引っ掛けられるようになっている。自作する手間が省ける。
【総評】
いわゆるタオルぽくない肌触りだけど、吸水性、速乾性、軽量コンパクトさ、どれをとっても満足のいく機能的な製品です。ちょっと高い気もしますが、値段以上の価値はありそうです。
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