山とスキーとローゼンメイデン

登山、スキーについてのブログです。 また、ローゼンメイデンについての記事も書いています。

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今回は、去年の秀山荘のバーゲンで発掘・購入した「Maestro -マエストロ -」について。


           ◆           ◆           ◆

この「Maestro」はマウンテンハードウェア(以下、MHW)社が2006年に発売したザックで、同社が開発したエクゾダス・フレームというフレームシステムを採用している。
エクゾダス・フレームを採用したシリーズは、サイズの違うモデルが男女用それぞれ3種類ずつ、合計6モデルが用意された。いずれも中型~大型のザックで、この「Maestro」は男性用のうち2番目に大きいモデルに当たる(66リットル)。


maestro


衣類やテント、シュラフの先鋭的メーカーとして知られていたMHWが、初めてリリースしたザックがこのエクゾダス・フレームのシリーズ。また同時期に、こちらは日本でもお馴染みとなっているザック、スクランブラーやトランスなどのシリーズも発売している。


実はこの「Maestro」を始めエクゾダス・フレーム採用のシリーズ全モデルは、日本に上陸しませんでした(当時、MHWの代理店だったロストアローが輸入しなかった)。
ただ、興味を持った人や店舗が個人的には輸入していたみたいで、今回は秀山荘が独自に輸入したブツに出会い、手に入れることが出来た、という次第です。



手元にあるロストアローのパンフレットを確認してみると、『2006年春夏号(LOST ARROW spring/summer 2006)』で初めてMHWのザックがお目見えする(前述のスクランブラーやトランス)。しかし、そこにはエクゾダス・フレームの記載はない。

Lost arrow 2006 春夏号
MHWのザックが初お目見えした2006年春夏のロストアローのパンフレット


ロストアローがエクゾダス・フレーム採用モデルを輸入をしなかった理由は、革新的すぎた & 価格が高め & ゴッツすぎて日本人受けはしない と判断したから、と勝手に推測しています。


日本には入ってこなかったものの、エクゾダス・フレームのシステムはそれなりに注目の的だったらしく、『山と渓谷・2006年4月号』の特集「進化する登山道具」のザックの項でも取り上げられている。

エクゾダス・フレームについて書いた記事を引用してみます。

「マウンテン・ハードウェア社からは、同社初となるザック・シリーズがリリースされた。その中でもエクゾダス・フレームと呼ばれる、上下可動式ヒップベルト、まるで子供をおんぶするかのように肩から胸へと延びるハーネス・システム、そして背中の曲面に完璧に沿うように背面を湾曲させる"U-BAR"などなど、驚くべき機能が満載されたザックが発表された。」

(『山と渓谷・2006年4月号』・p45)



山と渓谷2006/4月号
『山と渓谷・2006年4月号』の特集「進化する登山道具」


  山と渓谷 2006年04月号 (Amazon)


この山渓の特集では、他にもアークテリクスの軽量ザック、グレゴリーのレスポンス・サスペンションシステムなどにも言及し、MHW社のエクゾダス・フレームなどと合わせて、2006年はザック界にとって大きなターニングポイントになるだろうと予測している。
(ただご存知の通り、この年の製品は、ザック進化の潮流にそれほどの影響を与えなかったように思える。その後もザックは、ひたすら軽量化を目指して現在に至る・・・気がする)


最初のシリーズをリリースした後、MHWはエクゾダス・フレーム式のザックは出していない。


エクゾダス・フレームは、ザックの進化の過程で、突然現れて突然消えていった印象を受ける。言わばザック界における“バージェスの動物群”みたいな存在なのかもしれない。





Exodus(TM) Backpack System エクゾダス・フレーム



■ エクゾダス・フレームとは


※Exodusとは『旧約聖書』の「出エジプト記」の意。


エクゾダス・フレーム
ある種の甲殻類を思わせるフレーム


エクゾダス・フレームとは、2006年にマウンテンハードウェア社が発表したザックの革新的なフレームシステム。容量の大きいザックに採用されている。
重いザックを剛性なフレームでしっかりと体に固定し、悪路でも安定感・バランスを得るとともに、上体の動きを極力妨げないようにする、という志向のもと設計されたようだ。

想定されている用途は、テント泊縦走など重い負荷を伴う"歩き”系ということになる。


【ルーツ】
上記の山渓の記事執筆者は、このエクゾダス・フレームのルーツは、ルイ・ラシュナルが1950年のアンナプルナI峰遠征時に使った帆布製ザックの背面システムにあるのかもしれない、と提示している。

ルイ・ラシュナルのザック
ラシュナルの帆布製ザック、制作したのはのちにミレー社を立ち上げるミレー兄弟

もちろん、これは一説にすぎない。



いずれにせよ、このエクゾダス・フレームシステム、愛用者は少なからずいて高い評価を得ているようだが、最初にリリースされたモデル以降、後継機は発売されていない。



■ エクゾダス・フレームシステムのメカニズム


エクゾダス・フレームのメカニズムについて、とりあえずマウンテンハードウェア社のサイトより説明文を引用してみます。


Mountain Hardwear's innovative Exodus frame is the first pack to provide excellent mobility and stability without restrictive tension. Our patented Fit-Lock harness and waist belt custom contour to the user's body and the stabilizing U-Bar controls the load without limiting range of motion. Pivoting joints on the waistbelt allow the frame to move with the body, maintaining exceptional control and balance.

(翻訳)
マウンテンハードウェアの革新的なエクゾダス・フレームは、体を拘束するような負荷なしで、素晴らしい機動性と安定性を提供する初めてのザックです。 私たちが特許を取得した「Fit-Lock ハーネス」と「ウエストベルト・カスタム」はユーザーのボディを形どるようにフィットして、「stabilizing U-Bar」 は体の可動領域を制限することなく、負荷を制御します。 ウエストベルトにあるピボットのおかげでフレームが体と一緒に動き、すぐれた制御とバランスを維持することができます。

http://www.mountainhardwear.com.np/exodus.html


要は 「ガッツリと体を固定しつつ、それでいて体の動きを妨げない」 というのがシステムの開発コンセプトのようだ。


そして次の3つこそが、エクゾダス・フレームのメカニズムの要となる機能だという。

1. U-BAR:
→ 肩にかかる荷重をコントロール・分散し、肩や腕や胴を動かしやすくする。

エクゾダス・フレームシステムのザックには、普通のザックについているロード・リフター・ストラップやトップ・ストラップに該当するものがない。このU-BARで背中の密着も調整することになる。

U-BAR
このシステムの最大の特徴である「U-BAR」

原文では、U-BARを以下のように説明している。
(引用) The proprietary U-Bar increases load control and balances the weight across the shoulder harness C-Curve yoke frees the shoulders and increases range of motion through the arms and torso.


2. FIT-LOCK HARNESS & WAIST BELT:
→ それぞれのユーザーの体型に合わせてフィット、形状を保つ。

実際にザックを背負ってみると、ハーネスによって、がっぷり四つに決められているような安定感を感じる。ハーネスの素材は低反発素材のようなものなので、負担は意外と軽減される。

FIT-LOCK HARNESS & WAIST BELT
「FIT-LOCK HARNESS & WAIST BELT」は低反発素材に似ている

以下、FIT-LOCK HARNESS & WAIST BELTの原文での説明。
(引用) Foam padding contours to each user's unique body shape, then a stiffening overlay secures the custom shape in place to avoid constant readjustment.


3. PIVOTING WAIST BELT:
→ 使用者の上体の動きを妨げることなく、バランスと負荷を安定させる。

山渓の記事がいうように、このザックを背負うと人をおぶっているような感覚がある。それでいて、この「PIVOTING WAIST BELT」のおかげで上体は動かしやすく、岩場やハシゴなどで腕を上げるのも苦ではない。

PIVOTING WAIST BELT
「PIVOTING WAIST BELT」により、上体は動かしやすい

原文での、PIVOTING WAIST BELTの説明。
(引用) Stays put on the hips and allows the frame to pivot with the torso. As the user's posture changes, the frame moves with the body, maintaining balance and load control. Pivoting design also allows a more natural, upright body position.




■ エクゾダス・フレームを採用したシリーズ、容量・重さ・価格


エクゾダス・フレームを搭載したモデルは、男女それぞれ3種類ずつ、合計6モデルがリリースされた。
いずれも素材やサスペンションは共通だが、サイズと重さ、それと弱干システムが異なる。

【素 材】  420D and 630D Cordura
【サスペンション】 Exodus Cruiser


エクゾダス・フレームシリーズには、機動性を重視したMOTIVE FRAME と 負荷を重視したCRUISER FRAME の2種類がある。


・MOTIVE FRAMES (機動性を重視)
The Motive frame is designed for backcountry and off trail use. Motive's free-floating design provides unrestricted mobility for medium weight loads and technical activities.
 採用モデル: Maestro and Harrier, Men's / Virtuosa and Kite, Women's


・CRUISER FRAME (負荷を重視)
The Cruiser frame is designed for traditional backpacking and trail-oriented use. The Cruiser's additional center stay attachment provides more leverage for excellent support with heavier loads.
 採用モデル: Solitude, Men's / Bliss, Women's



▼ 6種類のモデル名と、それぞれの容量・重さ、値段は以下の通り。

○ Solitude - CRUISER FRAME  ($119.70 - $399.00
容量・大きさ重さ
立方インチ (cu in)リットル (L)ポンド/オンス (lb/oz)グラム (g)
Medium4800796lb 2oz2778

○ Maestro - MOTIVE FRAME  ($170.52 - $379.00
容量・大きさ重さ
立方インチ (cu in)リットル (L)ポンド/オンス (lb/oz)グラム (g)
Small3700615lb 4oz2381
Medium4000665lb 12oz2608
Large4400726lb 4oz2835

○ Harrier - MOTIVE FRAME  ($197.37 - $349.00
容量・大きさ重さ
立方インチ (cu in)リットル (L)ポンド/オンス (lb/oz)グラム (g)
Medium3600594lb 8oz2041

○ Bliss - Women's - - CRUISER FRAME  ($161.05 - $399.00
容量・大きさ重さ
立方インチ (cu in)リットル (L)ポンド/オンス (lb/oz)グラム (g)
Small4400725lb 8oz2495

○ Virtuosa - Women's - - MOTIVE FRAME  ($184.48 - $379.00
容量・大きさ重さ
立方インチ (cu in)リットル (L)ポンド/オンス (lb/oz)グラム (g)
Small3600594lb 6oz1984
Medium4000665lb 3oz2353

○ Kite - Women's - - MOTIVE FRAME  ($148.03 - $329.00
容量・大きさ重さ
立方インチ (cu in)リットル (L)ポンド/オンス (lb/oz)グラム (g)
Small3300543lb 10oz1644



表を見てわかるとおり、このシリーズはザック自体の重さが結構ある。軽さこそ正義、という近年の登山用具開発の流れからは外れている。
それでも、驚くほど重いということでもないし(むしろこの昆虫のようなフレームを考えればよく重量を抑えてある)、堅牢剛性な作りは一度背負ってみると癖になる。今もなお、愛用者が多いのも頷ける。


ザックとしては値段が高い。アメリカでも実売価格は300ドル後半ぐらいのようだ。

独自に取り寄せて日本で販売しているショップは、大抵が4万円代の値段をつけている(秀山荘でも、41,895円をつけていた)。
輸送費や関税、手間暇を考えるとかなり良心的な値段設定だ。個人的に海外サイトで購入するより、簡単で安いかもしれない。

ただし、日本のショップサイトはもちろん海外サイトも、現在はどこも在庫なし状態で入手は困難のようです。
中にはプレミア価格がついてるショップもありました。





この記事は追加・修正をしていく予定です。


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特に暑かった2010年の夏ですが、里にも秋の気配が漂い始めた気がします。
というわけで在庫処分の季節、いろいろな山の店でバーゲンが開催されています!



秀山荘(池袋) 「おんぼろ市」

http://shop.syuzanso.com/

微妙なものに混ざって、ガチの掘り出し物が出るおんぼろ市。
今回は、BDのカモスポットとMHWのグローブなどがお買い得で購入しました。

あと、MHWのMAESTROという日本に上陸しなかった(日本では売れないと判断された?)イロモノなザックも購入。フレームがゴツくてメカニカル(Exodusシステムという機構)で、とにかく独特な志向と思想で設計された感じです。このMAESTROは、いずれレビューを書いてみたいと思います。

100905_01.jpg
MAESTROは、マウンテンハードウェアらしい意欲的(?)な商品

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BDのカモスポットが1,980円! 箱なしアウトレットとは言えお買い得!!




カラファテ 「第40回リアルチープマーケット」

http://www.calafate.co.jp/

テレマークブーツやウロコ板、クライミングシューズなど他ではあまり値引きされないものも出ていました。

スカルパのT1などは、サイズが合えば欲しかったです。
人気のBCバック、オスプレーのスイッチも各サイズ出ていました。

100905_03.jpg
リアルプチマーケットも20周年!



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090910_01.jpg
表参道から明治通りを渋谷方面に向かうと、通り沿いに店舗がある

MOUNTAIN HARDWEAR
本日9月10日、マウンテンハードウェア(MHW)の専門店が原宿にオープンしました。
最寄駅は東京メトロの明治神宮前駅。フラッグシップストアとしては日本初。

このMHW、後発ということもありアウトドアブランドとしては[ノースフェース]や[ミレー]ほどの知名度はありませんが、高機能の割にお手頃価格とあって、クライマーやテレマーカの間ではかなり人気のあるブランドです (自分スノーピも、スキーのシェルや手袋はこのMHW使っています)。
つまりややマニアックな感じがあり、それがまた良かったりしたのですが、このたび原宿のど真ん中に店舗を出すことになり、嬉しいやらさみしいやら……。

         * * * * * * * *

今日は初日で、webでクーポンを印刷してもっていくとトートバッグをプレゼントしてくれるということで、混んでるだろうなと思いながらも、偵察に行ってきました。
到着は開店20分過ぎ。店内は平日とあって意外と人が少ない。山やってなさそうな人も結構いる。

1階・2階の2フロア合わせて計156平方メートルとのこと。あまり広く感じません。階段は螺旋状になっていて、壁に人工のホールドなどがオブジェとしてくっついていました。
1階にTシャツや薄手のアウターなどがあり、2階にザックやテント、ハードシェルなどが置いてある。テントは一張のみが広げてあった。
店員さんは親切で、感じのいい対応をしてくれました。
でも今回は、何も買わずにプレゼントのトートバッグだけもらって帰りました。(だって、カラファテのリアルプチマートだとかなり安く買えるしぃ~)

090910_04.jpg
プレゼントでもらったトート


原宿には、ノースフェースやマムートのストアもあるけど、そこもスルー。ICIにだけ寄って、b.c.mapでテレマークの板など眺めてから帰途につきましたとさ。

         * * * * * * * *

マウンテンハードウェアも最近のモデルは定価も高くなってきたし、こういう店はバーゲンやらないし、あまり来る機会はないかな。でも、山の道具屋では普通にこのブランド買うと思う。やっぱりマウンテンハードウェア好きだし








 <Mountain Hardwear>

 住所 渋谷区神宮前6-18-11
 TEL 03-5778-4505
 最寄駅 東京メトロ 明治神宮前駅より徒歩7分
 営業時間 11:00~20:00
 http://www.mountainhardwear.jp/


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