山とスキーとローゼンメイデン

登山、スキーについてのブログです。 また、ローゼンメイデンについての記事も書いています。

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『ローゼンメイデン』 の物語は、 ある男が 「究極の少女(という仮説的な概念)」 を形あるものとして創出しようと試みた時から始まる。

その男の名はローゼン。 人形師で、 さらに付け加えるなら錬金術師だった。




ローゼンメイデンとは のタイトル


ローゼンメイデンとは

2002年にスタートして現在も連載が続く漫画、原作者はPEACH-PIT。
TVアニメにもなってシリーズ化されている。

「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載中。





   この記事は未完成です。
   加筆・修正をしていきます。






(記事)

アリス




ローゼンメイデンとは 7人のドール




関連記事
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ローゼンメイデン tale24

TALE24 / 二人のジュン

世界は無数に選び取れるのだわ


■ ジュンとジュン

 「受け取れ! まかなかった僕!」

まいたジュンは、持ってきた鞄を開く。
中には、やはり真紅の本体が入っていた。

雛苺のローザミスティカとベリーベルも一緒にいる。


 「すぐにローザミスティカを入れれば、きっと息を吹き返す」

まいたジュンは、まかなかった自分に真紅の命運を委ねる。

 「急いでくれ」


 「ぼっ…僕がやるのか?」

まかなかったジュンは戸惑う。

今さっき、自分の組み立てた真紅が目の前で粉々に崩壊したばかりなのだ、レプリカゆえの必然の結果であったにせよ。
その光景は、生々しく網膜に焼き付けられている。


 「できるよ」

まいたジュンは、まかなかったジュンを励ます。

 「だろ?」



■ 真紅の目ざめ

まかないジュンは意を決して、作業に入る。
慎重に首をとりつける。

そして、ローザミスティカを真紅の顔の前にかざす。


 「きっと出来る…大丈夫」

まかなかったジュンは、今度は、自分で自分を励ます。
こうやって自分のことを信じて励ませるようになったのも、まいた世界の自分や真紅のおかげだ。

ありがとう


ジュンは、ローザミスティカを真紅の体に定着させることに成功する。

あとは……。


 「最後にこれを巻くのは、やっぱりお前の役目だ」

まかなかったジュンは、まいたジュンに真紅とそのぜんまいを託す。

 「真紅たちを頼んだぞ」


2人のジュンは違う選択をした。
それぞれが選んだ道には、それぞれの役割と責任があるのだ。


 「わかった」

まいたジュンは、真紅のぜんまいを巻く。

真紅は静かに目をさます。



■ 道を選べるのは人間だけじゃない

 「さあ…こちらも話を戻そう」

蒼星石は、真紅の復活を見届けてから水銀燈に話を切り出す。

 「約束通り、僕のローザミスティカを水銀燈、きみに…」


しかし、水銀燈は受け取ろうとしない。


 「水銀燈…?」


 「興が削がれたわ、今日のところは見逃してあげる」

姉妹の中で最もローザミスティカに執着しているように見える水銀燈が、一時的にしろ無条件で受取りを留保するということは、今までの彼女の言動からは考え難いことだ。

おそらく当の水銀燈も、自分の気持ちの本当のところを掴みかねているはずだ。


 「ただ、少し考えたいことができただけ…」

と水銀燈は言う。

 「このゲーム、正攻法だけでは勝てないのかもしれない…」


雛苺は自分の意思でローザミスティカを真紅に差し出し、その後もずっと真紅を守っていた。
また翠星石は文字通り命をかけて、雪華綺晶から蒼星石を取り戻した。

アリスゲームは姉妹の潰し合いだと信じ(あるいは信じようとして)、そしてやっとの思いで奪いとった蒼星石のローザミスティカにも、ひたすら拒み続けられた水銀燈にとっては、それらの事実は衝撃的だった。


今さら自分のやり方や考え方を変える気は毛頭ない、と水銀燈は言う。
アリスゲームには、悲しく残酷な側面があるのは事実なのだから……綺麗に繕ったところで、ローゼンメイデンである以上は、最後には姉妹から魂のかけらを奪うことになる。
それならば、目的地への最短距離を通ったほうがいい……はず。

ただ、否定し続けてきた真紅のやり方が有効な手段の1つであると、今になって認めざるを得なくなったのも事実であった。


真紅がジュンに言った「世界は選択肢に満ちている」とは、何も人間に限ったことではなく、ドールにも当てはまることなのだろう。


 「いいこと? 貴女は私のもの」

水銀燈は、ローザミスティカは預けてあるだけだと蒼星石に念を押すと、めぐを探すために何処かへと飛び去ってしまう。


 「…やれやれ、僕も相当、往生際が悪いな」

と、蒼星石は双子の姉に向かって言う。
翠星石は泣いて喜ぶのだった。


それらのやりとりを、ラプラスの魔は離れた場所から見守っている。



■ それぞれの世界へ

 「お別れだな」

まかなかったジュンは、ローゼンメイデンのドールたち、そしてまいた世界のジュンに別れを告げる。

 「少しさみしいよ」


ジュンは蒼星石のマスターとなっていたが、契約の指輪はまいた世界の自分に譲渡したという。


真紅は、まかなかったジュンの手をとって声をかける。

 「どうか覚えていて、ジュン…」


  覚えていてね
  貴方の作ったお人形のことを…

  忘れそうになったら 貴方の胸の奥に目をこらしてみて
  子どもの頃の日々と一緒に
  薔薇乙女はそこに ちゃんといるのだわ
  貴方が覚えていてくれれば いつだって

  そう
  世界が見えない選択肢に満ちているようにね

  私たちは
  貴方の永遠のお人形



まいたジュンは、まかなかったジュンにドールたちとまいた世界に戻ると告げる。

 「じゃあ行くよ まかなかった僕」


 「僕はもう一方の世界へ… まかなかった世界へ」


ローゼンメイデンの物語は、巻くことを選んだジュンの物語であり、
まかなかったジュンには、違う物語が待っているはずだ。


 「さあ、行くか」




次回は24号(5/13発売)掲載予定


【 今回の概要 】
ジュンがぜんまいを巻き、真紅は本当のボディで蘇る。まいたジュンは当初の目的を達成し、まかないジュンも寄って立つべき核のようなものを自らの内に形成するに至る。2人のジュンは、それぞれ自分の世界への帰途につく。



【 今回の考察 】

水銀燈について

今回、蒼星石のローザミスティカを手にできる立場にありながら、水銀燈は保留する。
結果だけ見れば、真紅がかつて雛苺に対してとった姿勢と同じだ。このとき水銀燈は、雛苺のローザミスティカを奪わなかった真紅をイカれてると言い、神聖なアリスゲームを穢したと非難する。(PAHSE8)
水銀燈自身は、あくまで今回は“保留”であると信じていて、真紅のやり方を踏襲してしまっていることに気づいていない。
当人は自分のやり方を貫いていると思っているが、明らかに無意識の自己矛盾に陥っている。

というのも、無意識の海での水銀燈は、姉妹からローザミスティカを奪った自分を穢れてるといい、このまま壊れても構わないとさえ言っている。(PHASE29)
意識下では自分のやり方には否定的で、アリスゲームに勝ち抜けないことに気づいている風もあるのだ。

水銀燈は自分の内にいるこの“反逆者”には気づいていない。
今回の保留という行動は、雛苺や翠星石の行動によって揺り動かされて、この無意識の反逆者から心理的な影響を受けた結果なのだと思う。



現在の状況 (TALE24終了時点)
各ドールが持っているローザミスティカ(以下RM)の数と契約しているマスター

水銀燈: RM1個(水銀燈のRM)、マスター(柿崎めぐ)
金糸雀: RM1個(金糸雀のRM)、マスター(草笛みつ)
翠星石: RM1個(翠星石のRM)、マスター(なし)
蒼星石: RM1個(蒼星石のRM)、マスター(まいた世界のジュン)
真紅: RM2個(真紅のRM、雛苺のRM)、マスター(なし)
雛苺: RM0個、マスター(なし)
雪華綺晶: RM1個(雪華綺晶のRM)、マスター(オディール? なし? ― 契約の指輪は自分で持っている ―)

これから予想される契約

真紅とまいたジュン
→「まず僕は真紅を救い出す、そしてもう一度薔薇の契約を結ぶ」 (TALE 2 まいたジュンのメール)
翠星石とまいたジュン
→「翠星石のマスターはチビジュンだけですから」 (TALE21 翠星石のセリフ)



【 その他 】

「ローゼンメイデン」書店用POPプレゼント!! 抽選で10名に

ローゼンメイデン 書店用POPプレゼント

ヤングジャンプでのローゼンメイデン連載2周年とコミックス第3巻の大ヒットを記念して。
応募締切りは 4月22日木曜日 (当日消印有効)



<TALE 24>
掲載: 週刊ヤングジャンプ 2010年19号 / 4月8日(木)発売
ページ数: 26ページ
登場人物: まかなかったジュン、まいたジュン、水銀燈、金糸雀、翠星石、蒼星石、真紅、ラプラスの魔

ヤングジャンプ 2010年 4/22号 (Amazon)



[ 関連ページ ]
前回 ローゼンメイデン TALE 23
ローゼンメイデン原作の全話レビュー


関連記事
ローゼンメイデン tale23

TALE23 / タイムリミット

真紅を救え!!


■ 世界は鼓動を取り戻す

 「ア…あ…」

ジュンに拒絶された雪華綺晶は、言葉にならない叫び声を上げて白い茨を伸ばしてくる。

時計は動く気配こそあるものの、雪華綺晶の妨害により、いまだ、まかない世界を元の姿に戻す力を宿していない。


 「あと少し…持ちこたえなくては…!」

真紅たちも一丸となり、雪華綺晶の攻撃に対抗する。

 「双子のガーデニングを完遂させるのだわ!」


雪華綺晶の体は弱っている上に、相手は4人だ。
とうとう諦め、悲しみに満ちた声を残して、消え入るように何処かへ去っていく。


そして、双子の庭師が育んた枝がついに伸びきる。
その先端は二股に分かれ、まいた世界とまかなかった世界への道を指し示す。

――僕が選び取った世界

時計が動き出す、時は再び刻まれ始める。
世界は鼓動を取り戻したのだ。

 「時計が… やったな真紅!」

ジュンは、時計が動き出すのと同時に倒れた真紅を受け止めて話しかける。
おそらく安心して、体の力が抜けたのだろう……と考える。

しかし、真紅の様子がおかしい。


 「真紅…?」



■ 雛苺の願い

縄を谷底に落としてしまったことで、真紅本体の側にいたベリーベルが、崖の上にいるまいたジュンたちの存在に気がついたようだ。

ベリーベルと意識が宿る雛苺のローザミスティカは、今までずっと守ってきた真紅の本物のボディを、縄に巻きつけて崖の上まで運び上げる。


 「今度は、真紅を起こしにきてくれたんだな…」

と、まいたジュンは言う。
以前、雛苺がジュンに言ってくれた言葉を思い出す。

――ヒナが起こしてあげるから…

雛苺は、誰にも起こしてもらえずに、鞄の中で一人で眠り続けるさみしさを知っている。
他の人にはそういう思いをして欲しくないという優しさから出た言葉であり、雛苺の願いだ。

ラプラスの魔も、雛苺のやさしさを見て感涙にむせぶのだった。


 「けれど…おや? 悲しいかな、そろそろ」

ラプラスの魔が、時計を見て言う。

 「時間切れのようですよ」



■ 2つのタイムリミット

 「真紅? どうした?」

ジュンは、真紅の異変に気がつく。


次の瞬間、突然、真紅の体が土のように崩れ始める。

ジュンは、目の前で起こったことが理解出来ない。
バラバラの破片となった真紅を見ても、現実として受け入れることができないようだ。


 「言ってあったはずよ」

水銀燈が、ジュンに言う。

 「レプリカのボディは、時が来れば千々に砕けるって」


それが貴方の選び取った世界の答えよ


真紅のレプリカの体にタイムリミットがやってきて、世界に存在を抹消されたのだ。

レプリカであれ、同じドールが2体存在することは許されない。 それは世界の大原則だ。 世界は真紅のレプリカの存在を認めない。
世界を選びとるということは、同時に、その世界の原則やルールも受け入れなければならない。

ジュンは、自分が元の世界に戻ることだけに気を取られ、真紅が消えてしまうことを忘れていた。


一方、時計を動かしたことで、蒼星石にも「タイムリミット」が訪れる。

 「さあ、蒼星石、約束よ」

そう言って、水銀燈は手を差し出す。

水銀燈は、一時的に蒼星石にローザミスティカを戻し、時計を動かし得たら、改めて正式に譲渡してもらう取引きを蒼星石と交わしていた。


それを聞いて、怒り出す翠星石。
蒼星石は、双子の姉をなだめる。

 「いいんだ、これは僕と水銀燈との約束…」

いや…契約なんだ、と蒼星石は言い直す。


 「や…約束したですよ… も…元の世界に…」

翠星石は泣き出してしまう。

 「ずっと…ずっと一緒にいるって…」


だが、蒼星石は「契約」を履行する覚悟を決めている。

 「ごめんよ…」



■ 運ばれて来た希望

粉々になったレプリカの真紅のパーツを、必死にかき集めるジュン。
しかし、拾う端からパーツはさらに細かく崩れてゆき、砂のようになってしまう。

ジュンは、自分の選択が招いた必然の結果に、改めてショックを受ける。
そして、自分が正しい決断を下したのか自信を持てなくなる。

 「もう僕には、何も出来ないのか」

ジュンの心に迷いが生じる。


 「諦めるな!!」

そこへ、まいた世界のジュンが現れる。

 「まだ間に合う!」


金糸雀も一緒にいる。
まいたジュンの手には鞄が握られていた。


 「受け取れ、まかなかった僕」

そう言って、まいたジュンは持ってきた鞄を開く。

 「真紅を救え!!」




次回は19号(4/8発売)掲載予定


【 今回の概要 】
雪華綺晶を退け、ついにジュンたちは止まっていた時計を動かすことに成功する。だが、世界が鼓動を取り戻すことで、真紅の仮の器にもタイムリミットが訪れる。砕け散った真紅を見て、自分の選択に後悔の念を抱くジュン。そこへ、まいた世界のジュンが鞄を持って現れる。



【 今回の考察 】

「契約」と「約束」
水銀燈は「約束」と言い「契約」と区別なく使っているが、蒼星石はわざわざ「契約」と言い直している。
この2つの単語を辞書で調べてみると、実際、同義語として載っている(「契約」の方は法律用語として用いられる、ともある)。一般的に使う場合は明確に区別しないことも多いが、ニュアンスとして「契約」の方が拘束力が強く、形式ばってる感じがする。一方の「約束」は、親しい者同士が感情的に、お互いを信じて交わされる感じがする。
ローゼンメイデンのドールズにとっては、薔薇の契約という言葉があるように、特に「契約」は重要な意味を持つ気がする。敢えて、蒼星石が「契約」という重い言葉を使ったのは、実直な性格のためかもしれないが、翠星石を説得する(契約だからしょうがないと思わせる)ためと、自分自身の心の迷いを振り払うためかもしれない。
また、蒼星石が「契約」を重要視しているのに対して、翠星石が「約束」を大切にしているのも、双子の対比として面白いと思う。


雛苺の「ヒナが起こしてあげるから」は、旧シリーズPHASE 30でのセリフ。



<TALE 23>
掲載: 週刊ヤングジャンプ 2010年15号 / 3月11日(木)発売
ページ数: 25ページ
登場人物: まかなかったジュン、まいたジュン、水銀燈、金糸雀、翠星石、蒼星石、真紅、雪華綺晶、ラプラスの魔、雛苺の意志

ヤングジャンプ 2010年 3/25号 (Amazon)



[ 関連ページ ]
前回 ローゼンメイデン TALE 22
ローゼンメイデン原作の全話レビュー
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