
冬山では、いろいろな料理の種となるペミカン
山におけるペミカンとは、ズバリ料理の種。持ち運びがラクで保存も利き使い勝手も良く、いろいろな料理に変わるというオールマイティーでオールインワンの機能的固形食材です。
肉や野菜を炒めてジップ袋などに入れ、ラードやバターで固めて冷凍するだけ。これで完成。
店では売っていません。
[にんじん+たまねぎ+じゃがいも+肉] で作るのがポピュラーです。
あとは、好きなものでも加えてください。肉は普通、豚や牛を使いますがこれも好きなように。量や比率なども好みで。要は、自分や仲間が食べるものなので、好きにやれということで。
固める油は、昔は豚脂(ラード)が使われていたそうですが、最近はバターを使う人が多いみたいです。
山ではこれを適当な分量に取り分け、沸かした湯に放り込み、そこにカレー粉やクリームシチューの元や味噌など入れるだけ。これで、カレー、シチュー、豚汁などが出来上がります。
【 独断評価 】
カロリー | ★★★★★ |
美味しさ | ★★☆☆☆ |
たべやすさ | ★★★☆☆ |
携帯性 | ★★★★★ |
入手しやすさ | ★★★☆☆ |
値段(安さ) | ★★★★☆ |
【 材料 】
バター | 200g | 1470 kcal |
にんじん | 大1本 | 60 kcal |
たまねぎ | 2個 | 120 kcal |
じゃがいも | 中3個g | 100 kcal |
豚肉こまぎれ | 250g | 500 kcal |
にんにく | 少々 | |
塩・こしょう | 少々 | |
合計 | 2250 kcal |
これで4~6人分のペミカンになります。
【 作り方 】
1.野菜を切る。やや細かく切ったほうが使い勝手がよくなる。
2.フライパンか鍋に油をしき、野菜と肉を炒める。塩とコショウを多めにふる。
3.よく炒めたら火を止め、少し冷めたらジップつきの袋に入れる。
4.バターを溶かし、固まる前に炒めた野菜や肉を入れたジップ袋に注ぐ。
5.少し置いたら冷凍庫で冷やす。
[補足]
・保存食を作るので、塩とコショウは多めに。
・このくらいの量で作るのなら、ステップ3ではジップロック(中サイズ)2袋に分けるくらいがいいかも。
・バターはフライパンで直火で溶かそうとすると焦げますので、湯煎で。

細かくないみじん切りやブロック状に切ると良い

水分を飛ばすつもりで、よく炒める

炒めた肉と野菜を入れた袋に、溶かしたバターを流し込む
【 まとめ 】
冷凍庫の中で行動するような冬山山行ならではの食材です。
レトルトよりも便利でカロリーも高くゴミも出ないので、絶対おすすめ。
でも……
便利だけど、大量に作って家で使おうと思わないほうがいいです。料理は脂ギトギトになるし、はっきり言うと不味い(でも、山でだと結構いける!)。
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元気の出る山の食事
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※ペミカンの本来的な意味 (wikipedia より)
ペミカン(pemmican)は、カナダ及びアメリカに先住するインディアンたちの伝統的な保存食。携帯保存食の一種である。
ペミカンは、加熱溶解した動物性脂肪に、粉砕した干し肉とドライフルーツなどを混ぜ、密封して固めることで保存性を高めた食品である。毛皮交易の際に携帯保存食として広く利用され、後にロバート・スコットやロアール・アムンセンのような極地探検家の間で高カロリー食品として利用された。適切に包装されたペミカンは、長期間保存することができた。
"ペミカン." Wikipedia, . 26 9月 2009, 18:00 UTC. 23 11月 2009, 14:24
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