山とスキーとローゼンメイデン

登山、スキーについてのブログです。 また、ローゼンメイデンについての記事も書いています。

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ローゼンメイデン tale38

TALE38 / 胸さわぎ

そのうち起きてくれるって思うのよ、でも…


■ 有栖川大学病院 316号室


 「ジュンが学校で倒れたの」

桜田家にやって来た金糸雀に、真紅はそう告げた。


学校で意識を失ったジュンは、そのまま有栖川大学病院に搬送された。

ジュンは屋上へ続く階段の踊り場で倒れていた、生徒があまり通らない場所なので発見が午後になってしまった、と担任の梅岡先生はのりに経緯を説明する。

そして、今回のことは担任である自分の不行き届きだと言って謝罪する。


 「梅岡先生、そんな…」

のりは少し戸惑う。

担任の教師という立場である以上、責任問題が発生することは理解できる。
しかし、ジュンは幼児でもなければ、介添えを必要とする生徒でもない。いわば、普通の中学生なのだ。もし不注意な事故だったとしたら、それは本人の責任だ。

ジュンは自分だけ特別扱いされることを嫌う、ということをのりは理解していた。


 「学校とご家族の方…よろしいですか?」

看護師が来て、精密検査について説明があるので一緒に来て欲しいと告げる。
梅岡先生とのりは、看護師について病室を出る。



■ 夢を見ない深い場所での眠り

 「よし…いけそうですよ」

窓の外から中の様子を窺っていた翠星石は、病室から人がいなくなるのを確認すると、もう入っても大丈夫だと皆に伝える。


ジュンの眠りは、通常の睡眠ではないようだった。
翠星石が夢の扉を開こうと試みる。

 「だめです…ジュンの夢の入口が見つかりませんね」


 「夢を見ない、深い場所で眠っているんだ」

と蒼星石も言う。

 「まるで死に近いような…」


真紅は、以前にもこんなことがあったのを思い出す。
ジュンが無意識の海で溺れ、迷子になりかけた時…。

 「初めて雪華綺晶と会ったのも、あの日だったわ」


金糸雀は不安を覚える。

 「今のこれも雪華綺晶のしわざかしら、またマスターを狙って…」


今の段階ではまだ分からない、と真紅は言う。
この場合、ただの事故なり人間同士のトラブルであると考える方が自然だ。
もちろん、雪華綺晶が関わっているという可能性も捨てきれない。


金糸雀は先に帰ると言う。
雪華綺晶の話が出てみっちゃんのことが心配になったのだが、先刻よりずっと、何やら胸さわぎを感じているようだった。

それがいいと、姉妹たちも同意する。

 「気をつけて金糸雀」


陽は既に西に傾いている。
夕焼けの空の中、金糸雀は家路を急ぐ。


ちょうどその頃、みっちゃんの部屋で異変が起きていた。



■ 見知らぬ人形

みっちゃんはこの日、いつもより早く帰宅した。

まだ金糸雀が戻っていないことにガッカリするが、部屋に飾ってある人形たちをチェックすることにする。
人形のドレスを手直ししたりコーディネートを考えたりして、夕飯までの時間を過ごすのも悪くない。


そこで、ふと異変に気がつく。

 「…この子…前から居たっけ?」


見覚えのない人形が一体、自分のコレクションの中に混ざっていることに気がつく。
多くの人形を持っているが、全てに思い入れがあるから見間違えるはずなどない。


 「私、こんな人形持ってた…?」


みっちゃんは、その見知らぬ人形に手を伸ばす。



■ 巴の決意

 「失礼します」

巴が、ジュンの眠る病室を訪れる。
のりは巴にイスをすすめる。

怪我ではなく精神的なものの可能性もあると医者は言っている、以前もこのようなことがあってその時は戻ってきた、だから今回も心配はないと思う、とのりはジュンの容態について話す。


 「何があったかは聞けないなぁ…」

のりは、ただの事故ではないと感づいているようだった。

以前に同じような状態に陥った時は、原因がわかっている。
梅岡先生が家庭訪問に来た際、辛い思い出が蘇ってしまったのだ。

つまり、そのような精神的なダメージを今回も受けたのではないか、とのりは考えている。


 「ジュンくん…すごく頑張ってたから…」

のりはそう言って、涙を流す。


巴は、のりが堪えられずに泣く姿を見て心を痛める。
何よりも、やっと重い扉を開いて再び学校へ通い始めたジュンがこのようなことになってしまったことは、悲しいことだった。


 「巴ちゃん…心あたりある?」

 「…いえ」

でも、何か知っている生徒がいるかもしれないから、クラスで聞いてみると巴は言う。


ジュンは、最近めぐのことを気にしていた。
そしてこの日の朝、めぐに関連したことでジュンはトラブルに巻き込まれた。


巴は、翌日めぐに話を聞いてみようと決意する。




次回は43号(9/22発売)掲載予定


【 今回の概要 】
学校で意識を失いそのまま病院に担ぎ込まれたジュン、精神的ショックを受け深くて暗い眠りについてしまったという。真紅は雪華綺晶関与の可能性も否定出来ないと言い、巴は最近ジュンが気にしていためぐが何かを知っているかもしれないという期待を抱く。



【 今回の考察 】

めぐは前回宣言した通り、手加減をせずに徹底的にジュンを傷つけたようだ。
結果としてジュンは(再び)、自我の及ばない領域-無意識の海-にまで沈み込むほどの精神的ダメージを受ける。


▼ 有栖川大学病院 316号室

眠っているジュンが搬送された先は、有栖川大学病院の316号室。
以前めぐが入院していた同じ病院の同じ病室です。

有栖川大学病院 316号室


この病室には、2つの重要なポイントがあります。

  1,nのフィールドに通じる鏡がある。
  2,水銀燈とめぐが過ごした場所。


この2つのどちらか、あるいは両方を使って、これから物語が展開していく可能性が高い。

有栖川大学病院には、雛苺の一件以来消息を絶っているオディール・フォッセーも入院している。
看護師や医師が、ジュンと同じような患者(=眠り姫)がいると口の端に上せて、真紅たちはオディール(の"抜け殻")のいる病室にたどり着くかもしれません。

とは言え、今、オディールの体がどこにあるか分かったところで得るところは少なく (指輪について何かが分かる程度??)、描かれたとしてもさらっと触れるくらいだと思います。


◇ 鏡

この316号室には、nのフィールドの入り口となり得る鏡がある。
めぐの時のように、この鏡からジュンが雪華綺晶に連れ去られてしまう、ということも考えられる。

今の時点で病室の鏡のことを知っているのは、雪華綺晶を除けば水銀燈だけです。
真紅にはその手の鑑定眼があるはずだけど、さすがに時間的や心理的な余裕がなく、今回は気がつかなかった。


病室の鏡なんて大量生産のありふれたものだと思うけど、病院という場所がら、長い間いろいろな人たちの強い想いを映してきて、nのフィールドの入り口にもなるような鏡になったのかもしれません。



316号室の鏡
316号室の鏡、力を持つ鏡は時として招かざるものも運んでしまう


◇ 水銀燈

今回、水銀燈はある接点に気が付く。

 「もしかしたら私は、とんだ見過ごしをしているのかもしれない」


水銀燈が真実の鏡の中に見たものは、蒼星石が見た水晶の棺に眠るジュンではなく、制服姿のめぐだったという。

 ・おそらく水銀燈も、それが学校へ行く時に着る服だということは知っている。
 ・水銀燈は、真紅の元マスターであるジュンが制服を着ているのを見ている。
 ・雪華綺晶はマスターを狙う。



以上のことから導き出されるのは、雪華綺晶は手の内にあるめぐを使って、ジュンと接触しようとしているということ・・・。もちろん、目的はジュンを捉えるため。
水銀燈にとって、ジュンが連れ去られようと知ったことではないが、めぐの体はまいた世界にある。

→ 水銀燈は、めぐを取り戻すためまいた世界に帰ってくる。


水銀燈がnのフィールドから帰ってきたら、病室には立ち寄ると思います。

もしかしたらめぐが戻ってきているかもしれない、という淡い期待を抱いて。
あるいは、この病室の鏡からnのフィールドに入ったので《→ PHASE 43》、またこの鏡から帰ってくることになるかもしれない。

どちらにしても、水銀燈はジュンか真紅たちと顔を合わせることになると思う。




▼ 雪華綺晶とマスターたち

雪華綺晶は多方面に作戦を展開させる。
他の姉妹たちが連合して一箇所に集まっているのを、逆手にとった作戦だ。

旧作では先にドールたちの動きを封じようとしていたが、捉えいてたドールたちが脱出や復活して失敗に終わったので、今度は徹底的にマスターを狙っている。


◇ ジュン

ジュンは(雪華綺晶に操られてると思われる)めぐによって深い眠りについてしまう。
その眠りは深く、心の庭師の力を持ってしても夢の扉を開くことが出来ない。

以前のようにジュンは自分が分からずに無意識の海を彷徨っているだけなのか、それともオディールや結菱氏のように、既に水晶の棺に閉じ込められてしまっているのか・・・。


おそらく、ジュンの精神はまだ水晶に閉じ込められていないと思います。


今回、最初に雪華綺晶の名前を出したのは真紅でした。
真紅は今回のジュンを見て、以前ジュンが無意識の海で迷子になった時のことを思い出す。その時は雪華綺晶の仕業ではなかったのだが、どちらにしても今回のジュンの眠りはそれに近いということなのだと思います。

もう1つの根拠としては、翠星石は雪華綺晶に精神を閉じ込められて眠りについた結菱氏を見ているが、今回のジュンの眠りをその結菱氏の眠りとは結び付けなかったことです。


◇ みっちゃん

みっちゃんが自分のコレクションの中に見つけた初めて見るという人形は、まかないジュンやめぐに贈られた雪華綺晶の衣装みたいな例の人形だと思います。

雪華綺晶人形
↑多分この人形


この人形にどんな力があるのか分かりませんが、雪華綺晶に関係していることは間違いなさそうです。
TALE37ではめぐが操り「人形」として描かれていましたが、人形と人間が入れ替わってしまうとか、そんな感じで人間を捉えてしまうのかもしれません。

どちらにしても、今まで手付かずだったみっちゃんに、初めて雪華綺晶の手が伸びてきたことになります。

もっとも、みっちゃんも雪華綺晶がマスターを狙うことを知っているし、きな臭さを感じて警戒するとは思います (全くしないかもしれない)。


金糸雀
みっちゃんと金糸雀のコンビは、雪華綺晶にとっても手ごわい相手のハズ


◇ 巴

巴も元マスターであり、雪華綺晶の標的になっている・・・かもしれない。

今回のラスト、ついに巴はめぐと対峙となったが、個人的にはこれでは何も起きないと思います。
巴も、まだ今回のジュンの件でめぐを疑っているわけではなさそうですし、めぐも転入してきて日も浅いのに、クラス委員長まで務めるような巴相手に何かするとは思えません。

ただ、嫌疑をかけられたジュンを助け、一言でクラスの空気を一変させられるだけのカリスマ性のようなものをめぐが持っていることもまた事実です (めぐが「被害者」当人だったことを差し引いても)。
そういう力を使って人を追い落とすことは、それほど困難ではないかもしれない。

それでもやはり巴には隙がない、気はする。

巴を絡めとるとしたら、雛苺を使うのが有効なのかなーとは思います。
もし皆人の元に送られている「少女のつくり方」が雛苺なら、それは巴対策なのかもしれません。




<TALE 38>
掲載: 週刊ヤングジャンプ 2011年39号 / 8月25日(木)発売
ページ数: 28ページ
登場人物: ジュン、水銀燈、金糸雀、翠星石、蒼星石、真紅、柿崎めぐ、柏葉巴、草笛みつ、桜田のり、梅岡先生
備考: カラー扉



[ 関連ページ ]
前回 ローゼンメイデン TALE 37
ローゼンメイデン原作の全話レビュー


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