山とスキーとローゼンメイデン

登山、スキーについてのブログです。 また、ローゼンメイデンについての記事も書いています。

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ローゼンメイデン tale42

TALE42 / 絶望と希望

そう、もう一人いたんだよ


■ 仲良しごっこはおしまい

鏡の中に手を差し込んだ水銀燈が掴んだものは、真紅の手だった。


 「真紅!?」

 「水銀燈? どうして貴女が……」


翠星石と蒼星石も、真紅の後に続いて現れる。
思いがけず、姉妹たちは一堂に会することとなった。


意識を取り戻した巴も加わり、それぞれが見聞きしたことを語り合う。

しかし欠けているピースが多すぎる。 寄せ集めた情報は断片的すぎて、組み合わせたところで何も完成しないし、どこにも導いてくれそうになかった。

行動に移るべき時のようだった。
水銀燈は、いつまでも続く方向性も生産性もない真紅たちの会話を 「パーティーのおしゃべり」 と揶揄して、一人で立去ろうとする。


好きで話し合いを続けているわけではなく、マスターを奪われてしまい行動を制限されてしまっているという事情もあるのだが、結局のところ水銀燈の言うとおり 「パーティーのおしゃべり」 にすぎないことには違いなかった。 そして、当の真紅たちにもそれは分かっていた。


 「仲良しごっこはおしまい」

と金糸雀も言う。

 「もう私も時間を無駄にしたくない」


もう時間を無駄にはできない。
普段は妹たちの話を聞き、あまり自分の意見を押し出さすことのない金糸雀の発言だけに、強い意志が感じられる。 みっちゃんを奪われたことで、少し焦りが生じたのかもしれない。

翠星石が、一人になるのは危険だと言って金糸雀を引きとめようとする。


 「私たちはいつだって、本当は一人だわ」

そう言うと金糸雀は傘を広げ、一人でその場から飛び去る。



■ 新しいドール

金糸雀にもどうすればいいか分からなかったし、みっちゃんの居場所すら掴めていない。
それでも行動を起こさなければ、みっちゃんに近づけないのだ。

金糸雀は、どこまでも続くように見える「ハリボテ」の病院廊下を、あてもなく飛び続ける。


 「ひとつ思い出したわ」

水銀燈が後ろから声をかける。
ただ一人、金糸雀を追ってきたのだった。


 「私が見たのは、目よ」

人形なのに、人形の目みたいではなかった・・・
水銀燈はみっちゃんの部屋で見た謎の人形について、思い出せたことを語って聴かせる。

それは大事な話かもしれなかった。 しかし、そんなことは今の金糸雀にはどうでも良くて、水銀燈が一緒に来てくれたことが嬉しかった。


そして水銀燈の方も話しかけるキッカケが欲しかっただけで、そんな話をするためにわざわざ追って来たわけではなさそうだった。
かつてマスターを追って鏡に飛び込み、nのフィールドを彷徨っていた水銀燈には、今の金糸雀の気持ちが良く分かるのかもしれない。


そんな二人の前に、見えない壁が立ちふさがる。
透明なガラスみたいな壁だ。 壁の向こう側も見えるし、自分の姿もうっすらと表面に映っている。


 「……? 水晶のカベ……」

雪華綺晶の世界で一度触れた金糸雀は、それがガラスではなく水晶であると確信する。

水晶の壁の向こう側で、開かないはずのハリボテの扉が開く。
扉の隙間からは 「目」 が金糸雀と水銀燈を窺っている。


「目」 の持ち主が扉から出てくる。 見たことのない人形だった。
金糸雀たちローゼンメイデンよりも頭1つ分小さく、動きもぎこちない。


 「オ姉さま・・・」

と、その人形は言った。



■ 4人寄れば文殊の知恵

飛び去った金糸雀を水銀燈が追っていったようだ。 おそらく二人は合流している。
あの二人が一緒なら心配はいらない、ひとまず安堵する真紅や翠星石。


問題は、自分たちのこれからの方針だった。

 「マスターが見つからないことには…」


と、さっそく最初にして最大の難関に突き当たってしまう。

なにしろ、真紅と翠星石と蒼星石の3人のマスターはジュンであり、そのジュンは今は雪華綺晶に囚われてしまっている。
ジュンを救い出すには雪華綺晶との衝突が避けられないが、そのためにもジュンの力が必要だった。


 「桜田くんを助けるにも桜田くんの力が必要って……ジレンマね」

と巴が言う。

その言葉が、真紅に何かを閃かせる。

 「ジュンを助けるためにはジュンが……」


翠星石や蒼星石も、ある人物を思い出す。
同一人物だけど、同一人物じゃない・・・もう一人のジュン。


 「そう、もう一人いたんだよ」



■ まあ若干頼りないのだけれどね

その日、ジュンは朝から慌ただしかった。

大学へ行く前に、アルバイト先の本屋に顔を出さなければいけないことになっていたのだが、あいにく、その朝は寝過ごしてしまったのだった。

そこへメールが入り、斉藤さんも今日に限って遅刻であることを告げる。


悪いことが重なる日は、本当に立て続けに面倒が起きるものなのだ。

 「なんか、今日はめんどくさいことが起きる予感がする・・・」


まかなかった世界のジュンのこの予感は、遠からず的中しそうだった。




次回は9号(1/26発売)掲載予定


【 今回の概要 】
期せずして一堂に会することになったドールたちだが、金糸雀と水銀燈の袂別により再び二手に別れて行動することになる。金糸雀たちは水晶の壁に阻まれ、そこで見たこともないドールと出会う。一方の真紅たちは、まかなかった世界のジュンに希望を見出す。



【 今回の考察 】

状況が整理されるような回でした。

金糸雀が旗幟を鮮明にして真紅たちの同盟から離脱、結果として水銀燈と与すことになった。 真紅・翠星石・蒼星石は、「まいた世界のジュン」を救出するために「まかない世界のジュン」に力を借りることにする。

そんな中で、雪華綺晶一派(?)の新ドール登場は衝撃的でした。


▼ 雪華綺晶人形の新しい姉妹たち

◇ 新しいドール

今回、ローゼンメイデン・シリーズではない、新しいドールが登場します。

雪華綺晶人形は皆人をお父さまと呼び、この新ドールを姉妹と呼んでいる。
ということは、新ドールは皆人が作った可能性が高いです。

新ドール
新ドールの背の高さは、ローゼンメイデンの中でも小柄な金糸雀の肩くらい


名前や動力源、好きな食べ物など一切不明。


また皆人が作ったとしたら、気になる点もあります。

・ボロボロすぎる
お父様デビューして間もない皆人が作ったにしては、随分と傷んでいる気がします。
洋服の破れや皮膚の状態からすると未完成品ではなく、長い年月を経て朽ちたように見えます (または、理科室で実験中に混ぜる薬品を間違えて、爆発させてしまった感じ・・・)。

※もっとも、nのフィールド内では時間など関係ないので経年劣化もアリだと思います。


・雪華綺晶人形とも似てない
当然ローゼンメイデンとは作りや材質が違いますが、姉妹であるはずの雪華綺晶人形ともかなり異なっている気もします (みっちゃんに鑑定して欲しい!)。

※雪華綺晶人形は元々ローゼンメイデンで、鳥海ファミリーにとっては謂わば「みにくいアヒルの子」なわけですので違って当然かもしれませんが。。 それに最初は自分の作風なんてないから、いろいろ試してる段階での作品ということなら、バラバラでもおかしくないです。

いずれにせよ、金糸雀のことを「オ姉さマ」と呼んたり、謎の多いドールです。


◇ 他の雪華綺晶人形の姉妹

金糸雀や水銀燈の様子を水晶越しに見ていた雪華綺晶人形の背後で、カタカタと人形たちが動いている。
おそらく、雪華綺晶人形の言う「姉妹たち」なのだと思います。

雪華綺晶人形と姉妹たち
雪華綺晶人形の姉妹たち?

「姉妹たち」は容姿や扮装は不明ですが、足には新ドール同様、ゲートルだか包帯のような布を巻きつけています。

これだけの数の人形を作るには、それなりの日数や材料が必要だとは思います。


◇ ・・・もう一つの可能性

雪華綺晶の世界では、実在するものと幻とを見分けるのが難しいです。
新しいドールや姉妹たちは本当は実在しない、という可能性も否定できません。



▼ まかなった世界のジュン(大学生)

久しぶりに登場したもう一人のジュン。
大学を辞めずに、通い続けているようです。

また、アルバイトも人間関係も悪くないように見えます。

まかなった世界のジュン


真紅は、口では「若干頼りにならない」などと言っているけど、本当は信頼しているのだと思います。

真紅の代用品として座長に返してもらった雪華綺晶人形は、きちんと部屋に飾ってありました。



▼ 水銀燈と金糸雀

二人でいる時の雰囲気が好きです。
姉妹であると同時に、自立した個人同士のコミットという感じがします。

この二人の活躍も楽しみです!





【 その他 】

書店用POPプレゼント企画

コミックス「ローゼンメイデン6巻」のPOPを抽選で5名にプレンゼント。
絵柄は、金糸雀(コミックス6巻の扉絵(表紙絵ではなく))みたいです。

「ローゼンメイデン6巻」のPOPを抽選で5名にプレンゼント


応募締切は、2012年1月5日(当日消印有効)。




<TALE 42>
掲載: 週刊ヤングジャンプ 2012年3号 / 12月15日(木)発売
ページ数: 27ページ
登場人物: 水銀燈、金糸雀、翠星石、蒼星石、真紅、柏葉巴、雪華綺晶のような人形、謎の新人形、まかなかった世界のジュン
備考: 扉に書店POPプレゼントのお知らせあり



[ 関連ページ ]
前回 ローゼンメイデン TALE 41
ローゼンメイデン原作の全話レビュー


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