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2013年2月12日、「山と高原地図」(昭文社)のAndroid版が登場しました。
「エアリア」と呼び親しまれ、ガイド地図の代名詞ともなっている「山と高原地図」がiOS版に遅れること約1年、ついにAndroidアプリとしてもリリースです。
なので、「エアリア」が電子化された、と言ったほうがピンと来るかもしれません。

アプリ自体は無料です。 Google playでダウンロードできます。
アプリには最初は地図データが含まれておらず、個別に欲しいエリアを購入していくことになります。 1エリアにつき450円。
アプリのダウンロード(無料) → Google play : 山と高原地図
* * *
地図をダウンロードする時はネット接続が必要ですが、データを端末に落としこんでしまえばオフラインでも地図は利用でき、使用時は電波状況を気にする必要はありません。
最新の2013年度版をダウンロードできるというのも嬉しいです!
さらに、GPSを搭載してるスマホやタブなら、地図上で現在地を知ることができたり、歩いたルートのログを記録することもできます。
* * *
既にiOSで1年近く稼働しているので(iOS版は2012年4月リリース)、メニューや操作方法などアプリとしての使い勝手はほぼ完成されている観はあります。
アプリをダウンロード、インストールしただけの状態では何もできません。
別途、地図データを購入・ダウンロードする必要があります。
とりあえず、用意されている無料サンプル地図の「サンプル版・高尾山」をダウンロードしてみました。
[エリア選択] → [地図の購入・ダウンロード]
と進み、地図の購入をします。

ダウンロードした地図データは、SDカード内の
/Android/data/jp.mappleon.android.yamatokogen/files/download/
に格納(格納フォルダは、機種によって若干異なる?)。
このようにデータはローカルに格納されるので、圏外でも地図を使うことができます。
ダウンロードしたサンプルマップを開いてみます。

上の画像が拡大・縮小なしの時の通常の大きさ。
コースタイムや水場、登山口へのアプローチ方法など、紙版と同じ情報が地図上に記載されている。
文字も読みやすいです。
ただ、やはり一画面で見られる範囲が狭い。
「山と高原地図」は徒歩移動に使用するのが前提なのでこの範囲でも問題ないし、フリックで簡単に範囲を移動させられるので周囲を見ることも苦ではないかもしれないが、画面をスクロールさせると距離感が掴みにくくなってしまうかもしれない。
また、山で手袋を着けた状態や湿気の多い状態でスムーズに動作させられる保証もないです。
* * *
なので、次は地図を縮小させて、一画面で見られる範囲を広げてみます。
画面の左下に拡大と縮小のアイコンがあり、またピンチでも縮小操作を行えます。

これが縮小させて、一度に見られる範囲を最大化させてみたところ。
ちょっと暗くした部分が、広がった分の領域です。
文字は読みづらくなり、また正直、思ったほど広域を見ることができない。
・地図は縦表示(ポートレート表示)固定で、端末を横にしても回転しません。 これはバージョンアップで変更されていくかもしれません。
・またナビソフトみたいに、進行方向を上に固定することはできません。
アプリ自体はよくできているのですが、タブやスマホといった端末の限界を感じさせられる。
というより媒体による差異があるのは当然で、紙媒体と電子媒体、それぞれの特性と得手不得手を把握することが大切なのかもしれません。
紙の地図に完全に取って代わることはできないけど、電子媒体ならではの強みもあります。
電子版と紙版との比較。
それぞれの長所と短所を把握することで、併用の大切さも分かり、短所を補い合い両者の長所を活かせる方法を見つけられるかもしれません。
● GPSで現在地がわかる、ルートが記録できる。
→ 現在地やGPSロガー機能だけでしたら無料のYamaNaviや山旅ロガーなどでも取れますが、使い慣れている「山と高原地図」上で可能というのがすばらしい。
● 1エリア450円と安い。
→ 紙媒体では950円するので半額以下です。 通常の電子書籍は紙本と値段があまり変わらないことが多く、それを思うと良心的な価格設定です。 すばらしい。
● 可読性に劣る、一度に見られる範囲が狭い
→ 7インチタブでも厳しく感じたので、もっと表示領域の狭いスマホなら尚更かも。
● 液晶画面の宿命
→ 性能が上がってるとは言え、やはり日中の屋外で液晶画面は見づらいです。 稜線上は眩しいので余計に。 夜はヘッドランプなしで見られるからいいかも!?
● 操作性の悪さ
→ 広げただけで使える紙地図と操作性を比較するのは酷です。
● 端末のバッテリーを消費を気にする必要がある
→ 電子機器の宿命。 モバイルバッテリー等、余計な荷物も増えるかもしれない。
● 温度や湿度などの条件によって、端末が使えない場合がある
→ マイナス20度や30度が当たり前の冬山では、端末が使えないこと前提で。
● 付録冊子が付いていない、未収録
→ テントで暇な時などに眺めるあの冊子がないのはさみしいです。
● Androidのバージョンが2.3以上、機種によっては対応していない
● 携行性の悪さ
→ 電子「山と高原地図」だけのためにタブやスマホを持っていくわけではないと思うので、これは関係ないかもしれない。 端末と紙地図とを比較すると重量があり収納にも気を使うので、携行性の悪さも一応加えておきます。
「山と高原地図」が1エリア450円という価格はお手軽で魅力的ですし、アプリを入れて損なしだと思います。
使い方なのですが、公式には紙と併用しろとあるし、それが確実で理想的なのは間違いありませんが、必ずしもそんなことをする必要もないのかもしれません。
というのも、地形図と違って「山と高原地図」はあくまでガイド地図であり、実際はなくても山行には差し支えないものですので。
このアプリがあるから遭難が減ったり、あるいは事故が増えるという大層なものでもないです。
楽しみを広げられるというだけのツール、程度と捉えておいた方がいいかもしれません。
ですから、ガイド地図が大活躍してくれる山行(例えば、あまり馴染みのない山域での一般ルートの縦走)には、ぜひ紙版とこの電子版の両方を持って行きたいです。
従来の紙媒体で得られるコース状況やタイム、水場の位置、エスケープルート、交通機関へのアクセスなどの重要な情報に加え、電子版を併用することで、お馴染みのエアリアマップ上に現在地を取るという楽しみ方が追加されるので。
地図に関しては、1/25000の地形図(紙媒体)とコンパスだけはどんな場合でも必ず持っていくことを心がけて、それ以外は自分の判断でいいのだと思います。
【関連リンク】
■ 商品紹介 : 山と高原地図 マップル・オン
→ http://mapple-on.jp/products/yamachizu/
■ Google play : 山と高原地図
→ https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.mappleon.android.yamatokogen
「エアリア」と呼び親しまれ、ガイド地図の代名詞ともなっている「山と高原地図」がiOS版に遅れること約1年、ついにAndroidアプリとしてもリリースです。
ちなみに、「エアリア」という名称はとっくの昔に廃止されています。 にも関わらず、年配の方だけではなく現役の大学生も使っていたりするので、その浸透力に驚きです!!
なので、「エアリア」が電子化された、と言ったほうがピンと来るかもしれません。

アプリ自体は無料です。 Google playでダウンロードできます。
アプリには最初は地図データが含まれておらず、個別に欲しいエリアを購入していくことになります。 1エリアにつき450円。
アプリのダウンロード(無料) → Google play : 山と高原地図
* * *
地図をダウンロードする時はネット接続が必要ですが、データを端末に落としこんでしまえばオフラインでも地図は利用でき、使用時は電波状況を気にする必要はありません。
最新の2013年度版をダウンロードできるというのも嬉しいです!
さらに、GPSを搭載してるスマホやタブなら、地図上で現在地を知ることができたり、歩いたルートのログを記録することもできます。
* * *
既にiOSで1年近く稼働しているので(iOS版は2012年4月リリース)、メニューや操作方法などアプリとしての使い勝手はほぼ完成されている観はあります。
アプリ画面
準備編
アプリをダウンロード、インストールしただけの状態では何もできません。
別途、地図データを購入・ダウンロードする必要があります。
とりあえず、用意されている無料サンプル地図の「サンプル版・高尾山」をダウンロードしてみました。
[エリア選択] → [地図の購入・ダウンロード]
と進み、地図の購入をします。

一番上が無料サンプル、2月17日現在は北ア・中ア・南ア・八ツ等のデータがまだ用意されていない
ダウンロードした地図データは、SDカード内の
/Android/data/jp.mappleon.android.yamatokogen/files/download/
に格納(格納フォルダは、機種によって若干異なる?)。
このようにデータはローカルに格納されるので、圏外でも地図を使うことができます。
マップ表示
ダウンロードしたサンプルマップを開いてみます。

上の画像が拡大・縮小なしの時の通常の大きさ。
コースタイムや水場、登山口へのアプローチ方法など、紙版と同じ情報が地図上に記載されている。
文字も読みやすいです。
ただ、やはり一画面で見られる範囲が狭い。
「山と高原地図」は徒歩移動に使用するのが前提なのでこの範囲でも問題ないし、フリックで簡単に範囲を移動させられるので周囲を見ることも苦ではないかもしれないが、画面をスクロールさせると距離感が掴みにくくなってしまうかもしれない。
また、山で手袋を着けた状態や湿気の多い状態でスムーズに動作させられる保証もないです。
* * *
なので、次は地図を縮小させて、一画面で見られる範囲を広げてみます。
画面の左下に拡大と縮小のアイコンがあり、またピンチでも縮小操作を行えます。

これが縮小させて、一度に見られる範囲を最大化させてみたところ。
ちょっと暗くした部分が、広がった分の領域です。
文字は読みづらくなり、また正直、思ったほど広域を見ることができない。
その他
・地図は縦表示(ポートレート表示)固定で、端末を横にしても回転しません。 これはバージョンアップで変更されていくかもしれません。
・またナビソフトみたいに、進行方向を上に固定することはできません。
総評
アプリ自体はよくできているのですが、タブやスマホといった端末の限界を感じさせられる。
というより媒体による差異があるのは当然で、紙媒体と電子媒体、それぞれの特性と得手不得手を把握することが大切なのかもしれません。
紙の地図に完全に取って代わることはできないけど、電子媒体ならではの強みもあります。
電子版と紙版との比較。
それぞれの長所と短所を把握することで、併用の大切さも分かり、短所を補い合い両者の長所を活かせる方法を見つけられるかもしれません。
紙版「山と高原地図」と比較して、電子版の良いところ
● GPSで現在地がわかる、ルートが記録できる。
→ 現在地やGPSロガー機能だけでしたら無料のYamaNaviや山旅ロガーなどでも取れますが、使い慣れている「山と高原地図」上で可能というのがすばらしい。
● 1エリア450円と安い。
→ 紙媒体では950円するので半額以下です。 通常の電子書籍は紙本と値段があまり変わらないことが多く、それを思うと良心的な価格設定です。 すばらしい。
紙版「山と高原地図」と比較して、電子版の悪いところ
● 可読性に劣る、一度に見られる範囲が狭い
→ 7インチタブでも厳しく感じたので、もっと表示領域の狭いスマホなら尚更かも。
● 液晶画面の宿命
→ 性能が上がってるとは言え、やはり日中の屋外で液晶画面は見づらいです。 稜線上は眩しいので余計に。 夜はヘッドランプなしで見られるからいいかも!?
● 操作性の悪さ
→ 広げただけで使える紙地図と操作性を比較するのは酷です。
● 端末のバッテリーを消費を気にする必要がある
→ 電子機器の宿命。 モバイルバッテリー等、余計な荷物も増えるかもしれない。
● 温度や湿度などの条件によって、端末が使えない場合がある
→ マイナス20度や30度が当たり前の冬山では、端末が使えないこと前提で。
● 付録冊子が付いていない、未収録
→ テントで暇な時などに眺めるあの冊子がないのはさみしいです。
● Androidのバージョンが2.3以上、機種によっては対応していない
● 携行性の悪さ
→ 電子「山と高原地図」だけのためにタブやスマホを持っていくわけではないと思うので、これは関係ないかもしれない。 端末と紙地図とを比較すると重量があり収納にも気を使うので、携行性の悪さも一応加えておきます。
Google playでの注意書き
・バックグラウンドでルート記録を行う機能はバッテリーを多大に消費します。万が一の場合の連絡手段を確保するため、バッテリーを節約する設定を推奨します(設定方法はアプリ内のヘルプ参照)。
・バッテリー切れに備えて、必ず書籍地図と併用してご使用ください。
・バックグラウンドでルート記録を行う機能はバッテリーを多大に消費します。万が一の場合の連絡手段を確保するため、バッテリーを節約する設定を推奨します(設定方法はアプリ内のヘルプ参照)。
・バッテリー切れに備えて、必ず書籍地図と併用してご使用ください。
まとめ
「山と高原地図」が1エリア450円という価格はお手軽で魅力的ですし、アプリを入れて損なしだと思います。
使い方なのですが、公式には紙と併用しろとあるし、それが確実で理想的なのは間違いありませんが、必ずしもそんなことをする必要もないのかもしれません。
というのも、地形図と違って「山と高原地図」はあくまでガイド地図であり、実際はなくても山行には差し支えないものですので。
このアプリがあるから遭難が減ったり、あるいは事故が増えるという大層なものでもないです。
楽しみを広げられるというだけのツール、程度と捉えておいた方がいいかもしれません。
ですから、ガイド地図が大活躍してくれる山行(例えば、あまり馴染みのない山域での一般ルートの縦走)には、ぜひ紙版とこの電子版の両方を持って行きたいです。
従来の紙媒体で得られるコース状況やタイム、水場の位置、エスケープルート、交通機関へのアクセスなどの重要な情報に加え、電子版を併用することで、お馴染みのエアリアマップ上に現在地を取るという楽しみ方が追加されるので。
地図に関しては、1/25000の地形図(紙媒体)とコンパスだけはどんな場合でも必ず持っていくことを心がけて、それ以外は自分の判断でいいのだと思います。
【関連リンク】
■ 商品紹介 : 山と高原地図 マップル・オン
→ http://mapple-on.jp/products/yamachizu/
■ Google play : 山と高原地図
→ https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.mappleon.android.yamatokogen
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