山とスキーとローゼンメイデン

登山、スキーについてのブログです。 また、ローゼンメイデンについての記事も書いています。

SKI journal 2013年7月号


『スキージャーナル』 は整地での競技滑走技術に重点を置いているスキー誌というイメージが強く、BCメインでしかもテレマーカーの自分はあまり読む機会がないのですが、この号はスキーオフトレの一環としてボルダリングをやろうみたいな面白そうな記事を載せていたので購入してみました。


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(Amazon)


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「クライミングでうまくなる!」 は今号単発の記事ではなく新連載で、その第1回目がこの2013年7月号に掲載されたわけです。

とはいえ第1回目の今回は、実際にクライミングをやっている人が読んでも得られるものは少ない (あるいは全くない) 記事です。 7ページのうち5ページを使って、クライミングとは何かとか靴の選び方みたいな未経験者向けの説明をしています。 つまり、クライミング経験者を想定してない記事になっています。

残りの2ページでクライミングとスキーの共通点、なぜオフトレに成り得るかを説明しています。 ここでは理由として、1.体幹が鍛えられる、2.重心移動の感覚強化、3.目線とコース攻略の意識が高まる、の3点を挙げていますが、正直、それくらいならクライミングである必然性はあまりない気はします。
今回の連載で講師を務めるデモンストレーターのご両人も、普段はオフトレとしてではなくクライミングを普通に楽しんでいるはずですが、スキー誌としての 「縛り」 故に、なんとかスキーとクライミングとの接点を見つけようと腐心されている感じが伝わってきます。

ただ、クライミングである必要がかならずしもないというだけで、クライミングであっても当然構いませんし、特に2の 「重心移動」 は重要な接点かもしれません。 今回は書かれていませんが、そこには、足裏を一面としてではなくいくつかの領域に分けて意識することや、体軸と斜面(壁)と鉛直方向へかかる重力の関係を考える必要のあることも含まれると思いますし、だとすれば、それはクライミングとスキーの持つ顕著な共通性であり、オフトレとして紹介する意味も出てくるかもしれません。
第1回目なので簡単な触りでしたが、これから掘り下げられていくとしたら楽しみな連載です。


また自分の経験上、何か新しいことを始めるのはこういうひょんなことが多い気がするので、これをキッカケにオフトレのつもりでクライミングを始めるスキー屋さんとか出てくるとすれば、これは記事としてはとても有意義な気がします。




『SKI journal 2013年7月号』

定価 880円
発行 2013年6月10日 発売
出版社 スキージャーナル
URL http://www.skijournal.co.jp/search/detail.php?ID=2902






ROCK & SNOW No.60

- ロックアンドスノー 2013夏号 -

ロクスノ2013年夏号(通巻第60号)が6月6日に発売されました。






特集は「五段の世界」、国内のボルダリング難題特集です。 五段は、リードクライミングの難易度に換算すると5.14cや5.14dあたりに相当する、らしい。 段をデシマルに言い直したところで「撃墜不可能」度が想像しやすくなるだけ、というくらい、自分にとっては未知の領域の話だ (悲しいけど)。 そういう自分みたいな人にとっては技術的情報的な意味での実用記事というより「読み物」記事となってしまうのだが、もちろん読み物だとしてもそこには価値がある。
現実にそういうグレードを登る人類が存在するというのは刺激になるし、わずかながら自分に可能性を感じることができる。 5.14台は無理でも.13ならなんとかなるかもと勇気づけられます。 要するに、自分の趣味や志向してる雑誌に載ってる記事というのは、大抵「実用記事」として活用できると思う次第です。 言うまでもなく、ルート情報的な意味で活用できれば一番良いのですけれど・・・。

第2特集は「ホールディングを考える 五本の指の使い方」。 指のメカニズムを詳しく分かりやすく紹介している記事です。 当然のことだけど、指というのは体から独立したパーツではない。 脳からの電気信号を受けて指は動き、その際にボディや腕の筋肉・腱とも連動する。 本記事では、例えば人指を動かす時は腕のどこの筋肉を使うかとか、中指は体に対してどのような向きになった時に最大限の保持力を発揮するかなどを図解で説明する。
こういう知識は無理に実行しようとすると、却って不自然な体勢になってしまったり、今まで上手く行ってたことが出来なくなってしまうのだが、頭の片隅に置いておくと、いざ、そういう状況に出くわした時に「あれは、こういうことを言っていたのか」 と天啓を得た気分になったりする。 また、すぐにパキってしまう人も読んでおくと良いかも。 これは必ずあとで読み返したくなると思う記事です。


次号の発売日は、
2013年9月6日(金)



『ROCK & SNOW 2013夏号 No.60』

定価 1,400円 (1,333円+税)
発行 2013年6月6日 発売
出版社 山と渓谷社
URL http://www.yamakei.co.jp/products/2812906223.html






『岳人』 2012年8月号


特集は「ひとり山歩き 大人の山岳部」。 単独での縦走やハイクに関する記事です。 山岳ガイド笹倉孝昭さんは山行前にやっておく作業として、地形図の準備や概念図作成、ルートのアップダウン表作成を挙げる。 山岳部や山岳会に入っている人ならお馴染みの作業で、初心者の頃には山行前に必ずやらされたと思うし、この辺はパーティ山行だろうと単独行だろうとやることは同じだ。 ただ、他に頼る者のない単独行では特にこのへんを徹底して、改めてPlan・Do・Checkを見直そうという戒めなのだと思う。
この特集では何人かの単独行時の装備紹介もしている。 独自の工夫や身近な道具の意外な使い方なども紹介されたりして、参考になることが多い内容です。 あと、単独行だとやはり食事は地味目になりがちな傾向だとか。

第2特集は、「私の好きな山の花」。 4人の方が山の花について思いを語る。 ちなみに、自分が北アルプスでパトロールの仕事などやってる時に、登山者から受けた質問で一番多かったのが小屋までかかる時間、次点が花の名前を教えてくれというものでした(見えている山の名前を聞かれることより多かった)。

連載「山道具を試す」は、クライミングヘルメットの紹介です。 2012年は一般ルートを縦走する登山者もヘルメット装着する人が増えた、と筆者は言う。 その要因として、1、ヘルメット装着の呼びかけが功を奏した、2、ヘルメットの軽量化しデザインも良くなった、ことを挙げている。 記事にはない私見ですが、東日本大震災の影響でヘルメットを購入して、せっかくだから山に持って行こうということになった人も結構いるのでは、と思います。 いずれにせよ、一般ルートでもヘルメットを携行する人が増えたのは良い傾向な気がします。





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『岳人』 2012年8月号

定価 800円 (762円+税)
発行 2012年7月15日 発売
出版社 東京新聞

今月号の満足度: ★★☆☆☆
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『山と渓谷』 2012年8月号


特集は「日本の名急登100」。 谷川岳西黒尾根、烏帽子岳ブナ立尾根、そして甲斐駒黒戸尾根といった「急登」と呼ばれるコースの特集。 丁寧なコース紹介は良いのですが、山渓編集部の(悪い)癖が出ていて、「名急登ランキング」や「いま、急登を登る意義とは」というテーマの対談を載せて、焦点のはっきりしない記事となってしまっている (急登をランキング付けしたり、急登を登る意義や定義を考える必要なんてないのでは?と思うのですが・・・)。 とはいえ、対談は岩崎元郎さんと重廣恒夫さんという偉大なお二方によるもので、議題はともかく、おっしゃることは興味深い内容になっています。

連載記事「ギアトレック」、今回のお題は「夏山テント泊に選んだ軽量ダウン寝袋」です。 3シーズン用というよりも夏山専用の、軽量のダウンシュラフ5製品をピックアップして比較・検証している。 3000メートル峰では晩夏から秋口でも使用はちょっと厳しそうだが、そのぶん重さも500~750gに抑えれれていて「シュラフカバーだけでは寒いけど1000gのダウンシュラフでは暑くて寝苦しい」という非常に限定された環境下で使う寝袋選びに役立ちそうな記事です。 今回のベストバイとして、ウェスタンマウンテニアリングの「Summer Light」を挙げている。
この連載「ギアトレック」は検証が丁寧ですし公平で、信頼できる記事だと思います。 話題になりにくい小物や隙間的な装備を取り上げてくれるのも嬉しい。 ただ、今回に関して言えば、さすがにニッチすぎる気がする。 山を続ければ寝袋は数種類買うことになるけれど、夏専用というのは(買うにしても)一番最後に買うもので、持っていなくても何の不都合もないものだろう。 価格も、2万5千円から9万円といい値段する。
でも逆に言えば、あまり比較検証記事に取り上げられることもなく口コミ情報なども少ない装備なので、購入を考えてる人には、この記事は貴重な情報となるはずです。





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『山と渓谷』 2012年8月号

定価 1,000円 (952円+税)
発行 2012年7月14日 発売
出版社 山と渓谷社

今月号の満足度: ★★☆☆☆
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